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[試合後談話]2022.11.25

下克上の夜!

 金子ジム主催の「ゴールデンチャイルドボクシングvol.134〜ランキングチャレンジマッチ〜クィンタプルメインイベント」が25日、後楽園ホールで開催され、全7試合で熱戦が繰り広げられた。

 メインイベント、ミニマム級8回戦では、日本ミニマム級7位の金谷勇利(26=金子)と元日本ランカーの長谷部守里(27=三迫)が対戦した。

 3戦全勝の金谷が、タイトル挑戦をアピールしたのか? それとも、三迫ジムが送り込んだ長谷部が下馬評を覆したのかーー。
長谷部守里(三迫)がKO!
 初回、金谷の右ストレートを浴びて、先手を奪われた長谷部だったが、2回以降は打ち合いに持ち込んだ。我慢比べが続いたが、次第に長谷部の左フックが顔面を捉えだすと、6回に連打でダウンを先取。再開後、パンチをまとめてフィニッシュした。
「下馬評を覆したかった」
 ランキング返り咲きを濃厚とした長谷部は、「先にペースを握られたが、インターバル中に椎野さん(椎野大輝トレーナー)から『練習してきたことを出せば大丈夫だから』と前向きな言葉をかけてもらったことで、気持ちを折ることなく戦えた」と喜びに浸った。

結果で恩返しができた

 高校1年で三迫ジムに入門した叩き上げボクサーは、「古株なのに、後輩に抜かれて焦りはあった。チャンスが来たので、何としても掴み取りたかった。以前、ランキングに入っていた時は13位だったので(今回の勝利でタイトル挑戦圏内が濃厚)、これで胸を張ってランカーだと言える。これから狙われる立場なので力をつけていきたい」と拳を握りしめた。
足名優太(金子)がランキング入り!
 68.0kg契約8回戦では、日本スーパーウェルター級4位の玉山将也(29=帝拳)と足名優太(28=金子)が激突。左ボディから仕掛けていく玉山に対し、足名は右アッパーで顔を弾き応戦。激しく打ち合う中、足名は左右アッパー、右オーバーハンドを決めると、最後まで押し負けなかった。
「泥臭く戦った」
 A級初戦でランカーを撃破した足名は「練習でやってきたことを出さないといけないと思いすぎて、自分の強みである目の前の相手を打ち負かすスタイルを見失っていた。右アッパーは自然と出たパンチで、ポイントのことは考えずに、毎ラウンド必死で戦った」と務めて冷静だった。

 ランキング入りを濃厚とした足名だが「(ランカーになったのは)まだピンときていない。タイトルマッチとかは考えず、これからも決まった相手に勝っていく」と目標は掲げず一戦必勝を誓うと、「チケットを買ってくださったお客さんに喜んでもらうためには、死に物狂いで戦う姿を見せること」と言葉に力を込めた。
石井龍誠(金子)がリベンジ!
 セミファイナル、スーパーフェザー級8回戦では、日本フェザー級10位の上原拓哉(27=三迫)と石井龍誠(26=金子)が拳を交えた。サウスポー同士の一戦は、石井が左フックをねじ込み、先制攻撃を仕掛けると、左カウンターでダウンを演出。2回に左オーバーハンドでダウンを追加すると、最後は右フックで上原をキャンバスに沈めた。

 昨年5月以来の再戦で、リベンジに成功した石井は「ボディを狙ってくると思ったので、左を合わせた。2ラウンドからショートアッパーを打ち込み、作戦が上手くハマった」と電話口で声を弾ませた。

 今回の勝利でランキング復帰が確実となった。「ランカーは久しぶりなのでうれしい。これからも一戦一戦しっかりと勝っていく」と抱負を語った。

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