エディ・ハーンも熱視線!

　WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が26日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。京口は、11月1日(火)、さいたまスーパーアリーナで、WBC(世界ボクシング評議会)同級王者の寺地拳四朗(30=BMB)との王座統一戦に臨む。

　英国の有名プロモーター、エディ・ハーン氏(43)から激励のメッセージ動画が届いた。ハーン氏が率いているマッチルーム社と契約している京口は「期待してもらっているのを感じる。(ハーン氏から)チョコラティート(ローマン・ゴンサレス)のような選手になってほしいと言われているし、ならないとなと思う」と意気込んだ。

　ハーン氏は「今回、開催される王座統一戦は、ボクシング界にとって大きなイベントであり、2023年も日本で大きなイベントが続くだろう。日本は、我々にとっても配信サービスにとっても、重要なマーケットだ」とコメント。この一戦に注目している。

　決戦まで残り6日を迎えた京口は「ファイトウィークに入って、より緊張感が高まっている。気を抜かず、ベストコンディションで臨めるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。

　長らくライトフライ級で、ライバルと言われてきた拳四朗と、ついに拳を交える。「これまでで一番強い相手」と言うと、「もちろん、ここがゴールではないが、これまでのキャリアの中で一番大きな試合。しっかりとクリアしたい」と言葉に力を込めた。

　日本のリングに上がるのは、約3年1ヶ月ぶりとなる。その間、米国やメキシコで防衛を果たし、ひとまわりもふたまわりも大きく成長を遂げた。「海外は、日本のように都合よくいくものではない。その状況の中でも、乗り越えることができ、自分もチームも自信につながっている」。

　10月24日(月)から、ジムの近くに一軒家を借りて、小口忠寛トレーナー、小林尚睦トレーナー、深町信治マネージャーらと共同生活を送り、チームの結束を強めている。「士気が高まる。サポートしてもらい、ストレスなく試合に集中できている」(京口)。今週末からは、同門でWBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(28)も合流する。

　会見後には、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。ミットは小口トレーナーと小林トレーナーがそれぞれ持ち、リズムよくコンビネーションを叩き込んでいた。時折、笑顔を見せるなど緊張感の中にも、順調な調整であることをうかがわせた。