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[公開スパー]2022.10.14

寺地拳四朗! 馬刺しパワーで統一王者だ!

 WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)が14日、都内のジムで報道陣にスパーリングを公開。

 11月1日(火)にさいたまスーパーアリーナで、WBA(世界ボクシング協会)スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)と王座統一戦に臨む拳四朗は、減量食に馬刺しを取り入れていることを明かし、絶好調をアピールした。
リミットまで残り3s
 決戦まで残り19日となった。「スパーリングもできているし、仕上がりは良い」と万全の状態をアピール。今回は馬刺しを積極的に食べているようで「(馬刺しは)切るだけで楽だし、タンパク質も摂れるし、なによりおいしい。体重もしっかりと落ちている」。ライトフライ級リミットまで残り3sと順調そのものだ。
「意地のぶつかり合いになる」寺地永会長
 拳四朗は、今年3月に矢吹正道(30=緑)とのダイレクトリマッチに臨み、3回KO勝ちで王座返り咲きに成功。これまでのステップワークを軸とした戦いではなく、ガードを固めてプレスをかける戦法で、矢吹を撃破した。

 会見に同席した寺地永会長は「中間距離だけではなく、前戦はショートパンチで接近戦でも戦えることを証明した」と成長に目を細めると、「意地と意地のぶつかり合いになる。毎ラウンド見逃せない緊張感あふれる試合になる」と好ファイトを期待した。
「圧倒的な差を見せる」
 海外のオッズでは、京口が有利と出ている。それを聞いた拳四朗は「へぇ! じゃあ、僕にたくさん賭けた方がいいってことですね」と笑い飛ばし気にしなかった。

 「相手のペースに付き合わず、序盤からプレッシャーをかけて飲み込んでいく。普通に戦ったらKOにたどりつく。圧倒的な差を見せる」。発表会見から何度も口にしたフレーズをこの日も使った。
テンポの良さを見せた
 相手陣営が偵察に来る中、日本ミニマム級8位の小林豪己(23=真正)とのスパーリングでは、鋭い踏み込みから左を突きあげてくる相手に対し、バックステップでパンチを外すと、ジャブからワンツーにつなげた。2回、拳四朗は圧力を強めて緩急をつけた攻撃で、強気に打って出る小林と渡り合い、世界王者の貫禄を見せつけた。

 その後、加藤健太トレーナーとのミット打ちでは、テンポの良いコンビネーションを披露した。
小林尚睦トレーナー(ワタナベ)
 スパーリング終了後、取材に応じたワタナベジムの小林尚睦トレーナーは「今日は、6割も出していないと思うが、調子は良さそう。やっぱり良い選手ですね。手の内を見せるはずはないと思っているが、実物を見ておきたかったので、見に来て良かった」と感想を語った。

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