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[試合後談話]2022.10.2

沖縄の闘牛場で新人王戦!

 西部日本・中日本新人王対抗戦が2日、沖縄・多目的ドームで開催され、全11試合で、熱戦が繰り広げられた。

 勝者は、11月6日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)において、西軍代表の座を懸けて、西日本新人王と対戦する。

 スーパーフライ級4回戦では、三嶋広太(19=S&K)と佐野遥渉(19=平石)が拳を交えた。
佐野遥渉(平石)が勝利!
 佐野は、鋭いジャブからスピードあるワンツー、ボディで攻勢をかけると、ドンピシャの右ストレートでダウンを演出。再開後、ラッシュをかけると、レフェリーが試合をストップした。
 アマチュア19戦15勝4敗で、全国選抜3位、アンダージュニア全国大会3度、U-15全国大会優勝の実績を持つ佐野は「プロとアマの違いに慣れてきた。アマの時はどちらかというと、パンチを握らない感触で打っていたが、打つ瞬間に握って、しっかりと打てたので感触があった」と、勝負を決めた右ストレートに納得の表情を浮かべた。

 「自分のボクシングをすることを心がけて、まずは、次戦を勝ち抜くこと。最終的には全日本新人王を獲る」と決意を新たにした。
左:山辺蓮(市野)の強打が爆発!
 スーパーフェザー級4回戦では、藤澤孟則(20=冷研鶴崎)と山辺蓮(25=市野)が激突。サウスポー同士の一戦は、スピードあるパンチとコンビネーションを打ち込む藤澤に対し、山辺はワンツー、ボディを突き、攻撃の突破口を開くと3回、追いかけて放った左で一気に下がらせ、攻撃の手を緩めず左ストレートでダウンを奪い、試合を終わらせた。
 昨年の新人王対抗戦で涙を呑んだ山辺。「倒した左ストレートは感触があり、もう立てないだろうと思ったが、(勝ちを確信する)最後まで気を抜かずにいこうと思った。レフェリーが試合を止めた瞬間はホッとした」と素直に語った。

次戦は西のMVPと対戦

 「次戦の相手は、全勝で強いので、KOで決着だと思います。勝って、12月は後楽園ホールに行きます!」と強い気持ちで語った。勝った試合すべてがKO勝ちの山辺は、西日本新人王MVPの大谷新星(21=真正)と拳を交える。
 ライト級4回戦では、樋口優太(19=福岡帝拳)と中尾公信(23=鈴鹿ニイミ)が対戦した。樋口が相手のパンチを見極め、重いパンチを繰り出すと、3回に左フックを好打。右アッパーでアゴを跳ね上げラッシュし、レフェリーストップに持ち込んだ。

右アッパーは狙っていた

 屋外での試合に「暑さで、1ラウンドは少しぼーっとしていた」という樋口だが、ガードを上げ、相手のタイミングを初回半ばで掴んだという。「相手は思ったよりガンガン来たが、パンチ自体の伸びはなかった。左フックは狙っていて、左ボディを打つタイミングに合わせて打って、スタミナを削っていった」と言うと、「2回からボディが効いているのがわかったので、3回は前に行った。最後に効かせた右アッパーは、狙っていた」と冷静に試合を振り返った。

さらにレベルアップする

 2試合連続KO勝利で、西軍代表決定戦に進んだ樋口は、西日本人王ライト級新人王の船橋真道(27=KWORLD)との対戦が決まっている。「今日の出来は、70点で満足していない。次戦に向けて、自分のボクシングをレベルアップさせて勝ち進みます」と拳を握りしめた。

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