KOに期待! チャンピオン候補に注目!

　日本スーパーバンタム級9位の大湾硫斗(24=志成)が29日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。

　大湾は、明日(30日)に後楽園ホールで開催される「LifeTimeBoxingFights.10」のセミファイナル、スーパーバンタム級8回戦で、OPBF東洋太平洋同級13位マーク・アンソニー・ヘラルド(31=比)と対戦する。

　先に秤に乗った大湾は、スーパーバンタム級リミットを200g下回る、55.1�sでクリアした。「今回は、自分のコンディションを整えることを優先した」。熱中症に罹った後、8月上旬にはコロナに感染したことを明かした。発熱があり、「足が痺れてしまって」とロードワークができず、不安を抱える中での調整だったが、「体調も戻ってきた」と話した。

　相手の試合映像を見た大湾は「ベテランで、ディフェンスが上手い」と、52戦目を迎えるヘラルドを警戒。「変則的な動きをしてくるので、どう出ればいいか様子を見ながら戦っていく」と慎重に攻めていくつもりだ。

　これが3度目の来日のヘラルドは、100gアンダーの55.2�sでパスした。「相手の映像は見ていないが、すごくコンディションが良い」とニヤリと笑い、大湾撃破に自信を示した。

　かつて日本・WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の井上拓真(大橋)や、元WBO-APスーパーフライ級王者の向井寛史(六島→引退)と拳を交えたフィリピンの古豪がリングに立つ。

　日本フェザー級15位の渡邊海(19=ライオンズ)は、スーパーフェザー級6回戦で、アティップボディ・スリカオ(タイ)と対戦する。渡邊は、スーパーフェザー級リミットちょうどの58.9kgでクリアしたが、アティップボディは、600gオーバーの60.5�sだった。

　アティップボディは、明日(30日)の16時50分に当日計量し、63.6�s以下で試合が成立することになった。

　9戦目のリングに上がる渡邊は「明日は、ボディから攻めて、なるべく早く倒します」とKO宣言した。