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サウジアラビア・ジッダのキング・アブドゥラ・スポーツ・シティ・アリーナで21日、注目のヘビー級ビッグマッチが開催。WBA(世界ボクシング協会)スーパー・IBF(国際ボクシング連盟)・WBO(世界ボクシング機構)世界統一ヘビー級王者アレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)が、前統一王者のアンソニー・ジョシュア(32=英)とのダイレクト・リマッチに臨んだ。
アンダーカードでは、IBFヘビー級3位のフィリプ・フルゴビッチ(30=クロアチア)と、WBO同級6位ジレイ・ジャン(39=中国)が、IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦で無敗対決。さらにWBC世界ライトヘビー級挑戦者決定戦、元WBA&WBC同級統一王者カラム・スミス(32=英)vsWBC同級2位マチュー・ボーダリーキ(33=フランス)が激突した。
ウシクがスプリット・デイジョンを制し3冠防衛
序盤は、ジャブを出してのペースの奪い合い。サウスポーのウシクがボディにパンチをつなげれば、ジョシュアは力強いワンツーで対抗。5回には、ジョシュアのアッパーが低打となり、ウシクに休憩が与えられた。ジョシュアがボディにパンチを集めれば、ウシクも手数と運動量を見せるなど、一進一退の攻防で終盤戦に突入。体格とパワーで勝るジョシュアは10回、右フックを打ち込み追撃。11回にも攻め込むジョシュアだったが、ウシクは最後までフットワークを活かし、終了のゴング。2-1(115-113、113-115、116-112)で、ウシクが3冠防衛に成功した。
試合終了後には、互いを称え合いハグを交わすなど、リスペクトしたが、ジョシュアの興奮は止まず、リングマガジン社のベルトとWBAスーパーベルトをリング下に投げ落とすなど暴挙に出た。
ウシクは全勝をキープし、20戦全勝(13KO)。初戦以上に拮抗するも敗れたジョシュアは、27戦24勝(22KO)3敗とした。
フルコビッチが判定でIBF挑戦権を獲得
初回、サウスポー・ジャンは右フックでダウンを先取。その後、ノーモーションの右ストレートを突いて、挽回を図るフルコビッチだったが、3回に偶然のバッティングで、左頭部をカット。ジャンも眉間から出血すると、後半は消耗戦に突入。ジャンの攻撃に対して、足を使い手数をまとめるフルコビッチ。最終12回、ジャンは右フックを狙えば、フルコビッチはパンチをまとめ、試合終了。判定は3-0(115-112×2、114-113)で、フルコビッチに軍配が上がった。
全勝でウシクが持つIBF王座の挑戦権を獲得したフルコビッチの戦績は、14戦全勝(12KO)。攻勢を見せるも初黒星となったジャンは、26戦24勝(19KO)1敗1分とした。
スミスがKOで挑戦権を獲得
初回、最初に仕掛けたのは、サウスポーのボーダリーキ。身長で5cm高いスミスに対して、ジャブを刺して攻勢に出た。スミスもプレッシャーをかけては、ロープ際でフックを打ち込むと、ボーダリーキも応戦した。すると4回開始後にスミスが左フックを決めて、ダウンを奪った。再開後すぐにプレッシャーをかけて、打ち合いの中でスミスが左フックをカウンターで撃ち抜くと、ボーダリーキは力なく倒れ、レフェリーがストップ。スミスが、豪快なKO勝利を収めた。
WBCのライトヘビー級挑戦権を獲得したスミスの戦績は、30戦29勝(21KO)1敗。敗れたボーダリーキは、23戦21勝(12KO)2敗とした。