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[試合後会見]2022.8.14

サトシ・イシイがボクシングデビュー!

 クロアチアでプロボクサーのライセンスを取得したサトシ・イシイ(35=クロアチア)が14日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催された「3150FIGHTvol.3」で高山秀峰(29=スパイダー根本)を相手に、デビュー戦に臨んだ。

 北京五輪柔道100s超級の金メダリストで、その後は格闘家として戦いの場を求めているイシイこと石井慧は、クロアチア国籍を取得した。注目のデビュー戦の結末はーー。
サトシ・イシイが初勝利
 ボクシングファン期待のノックアウト決着とはならなかったが、最重量級の迫力は堪能できるグッドファイトで、会場を大いに盛り上げた。
高山秀峰(スパイダー根本)

 会見場で高山は「この何ヶ月間か、イシイ選手をイメージして戦ってきました」と切り出すと、110sの体重と筋肉に重圧を感じたことを明かした。それでも、「ミツロ選手のジャブを食らってきてたので、それを上回ることはなかった。パンチは想定内。KOで負けるのはないと、確信してた」と振り返った。

「判定には納得している」高山

 柔道で世界の頂点を極めたイシイの実力が垣間見れたのは、コーナーに詰められた時。「3ラウンド、リングコーナーに詰められる場面、全く押せない。抜け出せなかった。岩や大木を押しているよう。反撃に至らなかった」と舌を巻いた。判定結果については、「ポイントで負けてしまった。判定は、それはそうだろうと思った」と納得した。

 試合後、リング上で「イシイ選手から本当に強かったと言っていただいた。嬉しかったし、感動した」今後は「国内の少ないヘビー級の中で、盛り上げていきたい」と元気よく答えた。

サトシ・イシイ(クロアチア)

 会見場で一息ついたイシイは「餅は餅屋ですね。想像していたのとは違う。イメージと違う。K-1のハードパンチャーくらいかと思ったが、違った。1ラウンドにフックもらって、足にきた。高山選手は気持ちが強かった。スタミナで勝てた。カーディオ(肺活量)が大切」とボクシング初戦を振り返った。

「成長できる相手と戦いたい」

 ボクシングにチャレンジした理由を問われたイシイは「(ただ)やってみたいと思ったから。好奇心。(ボクシングを)触ってみたいと思ったから」と答えると「楽しかった。自分は世界チャンピオンになれないが、息子にやらしたい」と笑顔を見せた。今後に関しては「経験しないとダメ。成長できる相手とやりたい」と海外を中心に戦いの場を求めるとした。


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