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OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の豊嶋亮太(26=帝拳)が、後楽園ホールで開催された「第615回ダイナミックグローブ」のメインイベントに出場。フィリピン同級王者のアダム・アブドゥラミド(27=比)を迎えて、WBO-AP王座2度目の防衛戦に臨んだ。
「昨年の自分を超える」と、完全決着を誓った豊嶋の動きに注目が集まった。
「昨年の自分を超える」と、完全決着を誓った豊嶋の動きに注目が集まった。
アブドゥラミドの心を折った
豊嶋が、鉄壁なディフェンスと多彩なコンビネーションで、フィリピン王者に付け入る隙を与えなかった。初回から豊嶋が左ボディを軸に攻め立てると、返しのパンチを冷静にブロック。2回になると上下に打ち分け、ダメージを与えた。豊嶋の左フックを浴びたアブドゥラミドの右耳は、内出血で腫れあがった。勝負が決まったのは5回。豊嶋は左フックで後退させると、パンチをまとめてフィニッシュした。
「力んでしまった」
顔に傷ひとつなく会見に臨んだ豊嶋だが「『昨年の自分を超える』と言った手前、良いところを見せようと力んでしまった。相手の独特のタイミングに距離が合わなくなってしまった。勉強になった試合」と快勝にも頭をかいた。
リングサイドで観戦した、前WBA世界ミドル級王者の村田諒太(36=帝拳)にも「おめでとう。ただ、力んでいたね」と言われたという。
リングサイドで観戦した、前WBA世界ミドル級王者の村田諒太(36=帝拳)にも「おめでとう。ただ、力んでいたね」と言われたという。
「途中から距離を修正できた」
それでも収穫もあったようだ。「3〜4ラウンドからジャブで組み立てて、距離感を修正できた。右ストレートを打ち、相手に(右を)意識させておいて、左で決められたのは良かった」。
「ウェルター級で世界を目指す」
「前日計量後の取材で、大きなことを言ったが、殻を破っていく上で必要なこと。これからも自分にプレッシャーをかけていく意味でも、(大きなことは)言っていきたい」。
豊嶋は、これまで誰も成し遂げていない、日本人初のウェルター級世界チャンピオンという大きな目標に向かって、さらに精進していく。
豊嶋は、これまで誰も成し遂げていない、日本人初のウェルター級世界チャンピオンという大きな目標に向かって、さらに精進していく。