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[引退]2022.6.27

久保隼が現役引退を発表

 元WBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級王者の久保隼(32=真正)が25日、自身のSNSで引退を発表。日本ボクシングコミッション(JBC)のホームページにも、6月24日付で引退届を出したことが発表された。

 南京都高校(現・京都廣学館高等学校)から東洋大学に進み、プロに転向した久保は、サウスポースタイルから繰り出す決定力の高い左ストレートを武器に、2017年4月にネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に11回TKO勝ちし、世界王座奪取に成功。初防衛戦でダニエル・ローマン(米)に敗れた後は、世界2階級制覇を目指したが、届かなかった。

 今年4月に行われた、元日本フェザー級王者の佐川遼(三迫)との一戦がラストファイトとなった。電話取材に応じた久保に、改めて現役時代を振り返ってもらった。
最後の試合となった佐川遼(三迫)戦
 久保は引退を発表後、「これまで応援してくださった方を中心に、めちゃくちゃ連絡が来ていますね」と反響の大きさを感じているようだ。

 「心と体を作り上げることができない。『応援よろしくお願いします』と言ったことに対する、プロボクサーとしての練習ができないなと感じた。競技者としてのパフォーマンスを維持しながらの練習ができない」とグローブを吊るした理由を明かした。佐川戦から1週間後に山下正人会長に引退の意向を伝えた。「皆様には、ここまで続けさせてもらったことに感謝している」と、ジムや応援者に感謝の気持ちを言葉にした。
ネオマール・セルメニョから王座奪取
 プロ12戦目で世界王座を獲得した。「あの時は、世界のベルトを獲ってようやく小國さん(小國以載=角海老宝石)と戦える権利を手に入れることができただけだと思っていた。これで戦う可能性も出てきたのかなと」と、当時の心境を振り返った。世界一になった喜びより、プロデビューする前から追いかけていて、同じ時期に他団体(IBF)の世界王者として君臨していた2歳上の小國との王座統一戦のことを考えていたという。
12戦目でタイトル獲得
 しかし、2019年5月の世界戦で敗れてから一度、進退について悩んでいた時に、勤めている介護施設での出来事をきっかけに「このベルトは、自分の中でいろいろなものは失ったけど、形として得たもの。『獲った物は、これなんだな』とベルトの重みを実感した。
山下正人会長と二人三脚で掴んだ
 「人それぞれ、やりたい仕事に就いている方や、そうでない方もいると思うが、仕事を通して人生勉強をしているわけで、僕の場合は、それがたまたまボクシングだった。ボクシングという教材を通して学ばせてもらった」。今後については未定で、じっくりと考えるという。
生涯戦績:18戦15勝(10KO)3敗
 久保のことを初めてインタビューしたのは、2020年9月の試合前。なので、取材歴は浅いといえる。しかし、短い時間だったが、たくさんのことを話した。コロナ禍の影響もあり電話取材が多かったが、インタビューを終えた後のボクシング談議が実に楽しく、気がつけば、2時間以上経っていたこともあった。何より手を抜くことが嫌いで、ボクシングに真摯に向き合っている、ボクシングを心から愛している選手だった。

 久保選手、お疲れさまでした。

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