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市野ジム主催の「Real Fight.7」が24日、三重・メッセウィングみえで開催され、全5試合で熱戦が繰り広げられた。
メインイベントのフェザー級8回戦では、菅原秀馬(26=市野)と大保龍球(26=神奈川渥美)が拳を交えた。
日本ランク入りを目指す菅原が勝利を掴んだのか? A級初勝利を目指す大保がアウェイに乗り込み、貴重な勝ち星を掴んだのかーー。
距離の探り合いから大保がプレスをかけ、サウスポー菅原がスピード感ある攻撃を展開。3回、大保は左フックをジャストミートしダウンを先取。試合が決まったのは4回。揉み合いの中、大保が左フックで再度倒すと、ダメージの深さを見てレフェリーが即座に試合をストップした。
プロ初の敵地での一戦に挑んだ大保はリング上でマイクを向けられると「試合に入る前は吐きそうになるくらい緊張していたが、勝ててよかった」と語ると、緊張の糸が解けたように涙で目が潤んでいた。
フィジカルを強化した
「(菅原選手は)距離が遠いと思っていたが、思ったよりは遠くなかった」と印象を語った。最初のダウンの左フックは「ずっと練習していた。しっかりと当たった」と手応えを感じた一撃で、最後に決めた左フックは「揉み合いの中でも負けないフィジカルを作ってきたので、その中で出せた」と納得の表情を見せた。
今後に向けて「これからも自分と向き合い、しっかりボクシングができる環境作りをして頑張っていきたい」と笑顔で前を向いた。
第2試合、中日本新人王スーパーバンタム級4回戦では塩田賢(28=市野)と太田彩千耶(19=中日)が対戦。両者のパンチが交錯する中、塩田の右フックが的確に決まりポイントをピックアップ。三者とも塩田を支持し次戦に駒を進めた。
試合後、塩田は「太田選手は左ストレートがキレもスピードもパワーがあるので警戒しつつ、相手の距離にせず潰していこうと対策してきた」。「右フックは得意なパンチで、今日は調子良かったのでどんどん出していった」と納得の表情で振り返った。
次戦は7月の予定で「相手は強敵だと聞いているが、試合まで練習あるのみです!」と言葉に力を込めた。
第3試合、中日本新人王 スーパーフェザー級4回戦では山辺蓮(24=市野)が佐藤康平(30=中日)が行われた。
サウスポー山辺が左フックを効かせると連打でダウンを演出。再開後左ストレートを放つとダメージを見たレフェリーが試合を止めた。山辺は初回KO勝利で新人王トーナメントを勝ち進んだ。
力んで試合に入ってしまったという山辺は「今日の出来は20点です」と反省の弁を口にしたが「うまく攻めてダウンを奪うことができた」と振り返り、笑顔を見せた。
絶対負けられないと思っていた
昨年9月の新人王地区対抗決定戦で失神KO負けの過去から「勝っていた試合を逆転されて、今回は絶対負けられないと思っていた。勝ててよかった」と安堵の表情で語った。
次戦は8月の予定で「相手は強いと思うが、試合までにもっと伸び代を伸ばしていきたい」と決意を新たにした。