尾崎優日がプロテストで魅せる!

　豊富なアマチュアキャリアを積み、プロに転向した尾崎優日(おざきゆうが/19=大成)が、4月24日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)において開催される「駅近ドットコム 米田合名会社グルーブPRESENTS三田から世界へ18& KEEP FIGHTING.4」で公開プロテストに臨む。

　U-15(ボクシング協会主催)全国大会2度の優勝、高校選抜3位、インターハイ準優勝などの実績を誇り、プロの扉を叩いた。

　プロテストは当日、テレビ大阪YouTubeチャンネルでライブ配信される。

　尾崎の試合は一度見ていてよく覚えている。2017年9月に後楽園ホールで開催された第10回U-15全国大会決勝戦で、坂間叶夢(現ワールドスポーツ)との一戦(坂間のポイント勝ち)だ。当時中学3年の尾崎と中学2年の坂間のハイレベルな攻防は、未来の活躍を予感させた。

　その後、坂間は2021年度全日本ライトフライ級新人王に輝き、尾崎は関西の名門興国高校から法政大学に進んだ。尾崎は、「東京にいた時は、ちょくちょく情報が入ってきていた。叶夢のことはライバル視している」と心境を明かした。

　尾崎は、かねてからプロ転向を視野に入れていたが、「大学を卒業して就職することも頭をよぎったが、こんな生ぬるい考えではダメだ。すぐに行動しよう」と、大学を中退して生まれ故郷の関西に戻ってきた。

　高校時代、丸元大成ジム会長の長男・大五郎(現大阪商業大学)とチームメートだった縁でスパーリングパートナーに呼ばれたり、ジム主催興行を見たりして、練習環境や会長の人柄に惹かれていった。すると「会長から『一緒に世界を目指そう』と言われ、ここでなら絶対に世界チャンピオンになれる」と入門した。

　「ボクシングだけに集中できる最高の環境です!」と尾崎は言う。現在は、大成ジムの2階に住みながら、午前から夕方までトレーナーを務め、夜はジムワークをしている。

　自信があるのはスピードだ。「現時点でも十分上位に通用すると思っている」と言うが、「ただ、プロではガンガン前に出てくる相手とも対戦するので押し負けないフィジカルだったり、長いラウンドでの持久力をつけていきたい」。ジムでのハードメニューで追い込んでいる。

　大成ジムには前WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王者の加納陸(24)というお手本がいる。「優しい先輩で、わからないことは何でも教えてくれる」と5歳上の先輩と切磋琢磨している。

　尾崎は「プロテストに合格するのは大前提。公開プロテストという良い機会を作ってもらったので、自分のすべてを出して、尾崎の試合を見に来たいなと思わせたい」と意気込んだ。