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元世界王者の輪島功一氏の孫、磯谷大心(20=輪島功一スポーツ)が12日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」の第3試合に登場。ウェルター級4回戦で細谷洸太(18=花形)と拳を交えた。デビュー戦をKO勝ちで飾ったルーキー対決に注目が集まった。
自身への周囲が寄せる大きな期待のプレッシャーの中、磯谷の2度目のリングはいかに??
輪島功一氏の孫の磯谷のプロ第2戦。初回、激しい打ち合いを予感させた矢先、30秒足らずで磯谷が鋭いワンツーをヒットをしてダウンを奪った。なんとか立ち上がった細谷は、距離を取りダメージを抜こうとするが、距離感抜群に伸び切った磯谷のボディストレートがヒットし、2度目のダウンを喫すると、10カウントが数えられてKO決着。祖父の輪島氏が見守る中、デビュー戦から2戦連続で初回KO勝利を収めた磯谷の将来性に期待を寄せる観客からの大きな拍手が会場に鳴り響いた。
次戦への期待を寄せる見事なKO勝利を飾り、終始和やかな雰囲気で囲み取材に応じた磯谷。試合開始54秒KO勝利に関して、「序盤から飛ばしすぎてしまい、お父さん(磯谷和広氏)に怒られる」と笑顔を見せた。「長いラウンドを冷静に、落ち着いて戦って最終ラウンドで倒すように」と和広トレーナーに指示されていた磯谷だが、弱らせる為に放ったボディストレートが思わず力んでしまい、クリーンヒット。思わぬKO勝利に「気持ちに余裕がなく、リングに上がったらやらなきゃやられるとの思いが先に立った。結果は喜べるが、やりたいことが出来ずに、まだまだ未熟です」と課題が口をついた。
和広トレーナーは「試合の点数は20点、本人が慌ててしまった。上にいくには、冷静に試合を進めてほしい」と、期待を寄せる息子に対して、辛口の評価となった。その一方で、祖父で名誉会長の輪島氏は自身の愛孫に「コメントがプロだね、いいねー。」と笑顔を見せた。