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[世界戦速報]2022.4.9

村田諒太vsゴロフキン! スーパーファイト!

 日本ボクシング史上最大の一戦、WBA(世界ボクシング協会)ミドル級スーパーチャンピオン村田諒太(36=帝拳)とIBF(国際ボクシング連盟)同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)による2団体世界王座統一戦が9日、さいたまスーパーアリーナで開催された。

採点表

 初回から右ストレートを上下に打ち分けてプレッシャーをかける村田が前に出て先に仕掛ける。ゴロフキンは、ボディストレートを嫌いながら、手数はセーブした。ゴロフキンがギアを上げてジャブ、ショートアッパー、左フック、右ストレートと手を出したのは3ラウンド。これにも、村田は下がらず前に出て、右ストレートに力を込めた。徐々に下がりはじめたゴロフキン。緊張感と高揚感が高まってきた。4ラウンドは、ゴロフキンが左の打ち下ろしフックを多用して、手数を増やした。距離が近くなった5ラウンド、ゴロフキンの左フックと村田のアッパーと左右のボディが光った。6ラウンドからは、左の打ち分けでペースを握り始めたゴロフキンだが、村田もロープを背にしてもワンツーで、押し返した。ゴロフキンはステップで被弾を免れた。大きな拍手が2回起きたのは9ラウンド。最初の拍手は、一気に勝負に出たゴロフキンにロープを背にした村田が踏ん張り続けた場面。ワンツーで押し返しもしたが、防戦一方となったところで、村田陣営がタオルを投げた。2度目の拍手は、村田が力尽きた最後のシーン。大きな拍手が会場を包んだ。

村田諒太(帝拳)大健闘!
 試合後のリング上で村田は「まずは応援ありがとうございました。ゴロフキンは良い意味でも、そうでない意味でも想像と違った。思った以上に強いと感じる部分と、思ったよりやれるんじゃないか、という両方があった。ただ、総合力で上をいかれたと感じました。自分が良い戦いをできたかどうかより、ファンの皆さんが楽しんでくれたかどうかが大事だと思います。(大歓声)そういった意味で、こういった大きな拍手をもらうことができて良かったと思います。またこうして、2人ともが無事にリングを降りられることを神様に感謝したいと思います。2年4ヶ月ぶりにこういった素晴らしい舞台で、デビューから追いかけてきたゴロフキン選手と試合ができて、本当にラッキーな男だと思います。本当にありがとうございました」。隣で様子を見ていたゴロフキンは、胸を叩いてリスペクトを示すと、普段愛用しているリングインした時のガウンを村田に掛けて労った。
 
ゴロフキン強し!
 リング上の勝利者インタビューでゴロフキンは「まず、こういった素晴らしい舞台を用意してくださり、また多くのファンが見に来てくださり、感謝申し上げます。また、チームに感謝し、村田選手並びにそのチームに感謝します。村田はオリンピックチャンピオンというだけでなく、スーパー王者である素晴らしい選手です。そんな彼と戦えたことを誇りに思います。最後に、今日会場に来てくれているカザフスタン人のファンの方にありがとうと言いたいです。ありがとう!」と、大きく手を振って会場のファンに感謝を伝えた。
ゴロフキン2団体統一!

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