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[試合後談話]2022.3.21

富山で熱戦! 若武者が盛り上げた!

 トヤマボクシングジムが21日、ボルファートとやまで「チャンピオンロード第20弾」を開催した。富山県でボクシング興行が行われるのは、2018年11月以来、3年4ヶ月ぶりのことで、コロナ禍以降は初の開催となった。

 メインイベントでは、ライト級6回戦で長谷和紀(23=トヤマ)と東祐也(22=畠山)が対戦した。
長谷和紀(トヤマ)が接戦を制した
 長谷が凱旋試合を勝利した。序盤から長谷はリングを大きく使いながらワンツー左ボディをヒット。終盤、東の左ボディ、右ショートアッパーを浴びてピンチに陥ったが、クリンチでしのぐと決定打を避けてポイントをピックアップした。
地元のリング初勝利!
 長谷が富山県で試合をするのはこれが2度目だ。前回(2018年11月)は引き分けだったため、地元初勝利となった。「相手のパンチに反応できたのは良かったが、ラッシュされた時に上手くいなせなかった。ただ、相手のラフな戦法にイライラせずに戦うことを心掛けた。富山で勝つことができて本当にうれしい」と笑顔を見せた。

今年中にA級に上がる!

 普段は電気工事の会社で正社員として勤務している長谷。この日は勤務先の社長をはじめ上司や同僚が駆けつけた。長谷は「あと1勝でA級なので、今年中に上がってランキング入りしたい。夢はチャンピオンです!」と目を輝かせた。
左:深田翔也(トヤマ)が判定勝ち
 中日本新人王スーパーフェザー級予選では、深田翔也(21=トヤマ)と古川修誠(23=杉田)が激突した。サウスポー深田が距離を取りながら左ストレートを好打。前に出てくる古川を上手く捌いて完勝した。
「全日本新人王を目指す!」
 新人王トーナメント初戦を突破した深田は「地元のリングで倒したいと欲が出て力んでしまった。もっとリラックスしながら戦いたかった」と課題を挙げたが、「初めて両親が観戦に来たので良い結果を残すことができてうれしい」と声を弾ませた。富山市出身の深田にとってこの日は忘れられない一日になっただろう。
桃井悟トヤマジム会長
 興行終了後に取材に応じた桃井悟トヤマジム会長は「とにかく疲れた。明日くらいまではボーっとしていると思う」と語ったが、イベントの成功にやり切った表情を見せた。会場のボルファートとやまは、超満員の600人が詰めかけて大盛り上がりを見せた。

次回は11月に開催予定

 当初は昨年12月に開催予定だったが、新型コロナ感染拡大を受けて中止となった。しかし、今年の3月に興行を開催する決心を固めた。「(メインイベントに出場した)長谷が勝ったので、もっと実力をつけさせて、まずはA級に上がってもらいたい」とジムのエースに期待を寄せると、「地元のファンに応援してもらえると選手ももっと強くなる」と、今後も富山県で開催していく意向を示した。次回は11月に富山県魚津市で開催を予定していることを明かした。

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