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フェザー級のWBOアジアパシフィック(WBO-AP)王座決定戦と日本タイトル戦の2冠戦の発表会見が10日、都内で行われた。日本チャンピオンでWBO-AP1位の丸田陽七太(24=森岡)と日本ランキング1位でWBO-AP3位の阿部麗也(28=KG大和)による超注目カードが実現する。
2冠戦は、5月15日(日)に墨田区総合体育館で開催される「DANGAN250」で行われる。
舌戦となったこの日の会見。チャンピオンの丸田が「上手い、よく動く」と、控えめに年長者の長所を称えたのに対して、「デカイ ヒョロイ、色白、もやし、もやし狩りをしたい」と阿部が挑発すると、「その”もやし”が勝った相手に、負けてるんですけどね。強い”もやし”でした」と、この二人と対戦した前日本チャンピオンの佐川遼(三迫)との三角関係を盾に言い返した。
この勝負は前半KO決着!
阿部の挑発も予想していたという丸田は、昨年の11月27日の防衛戦以降、パンチ力を強化してきたことを明かすと「もやしにKOされる阿部選手を見てもらいたくて、パンチ力を上げている。前半にKO勝ちしようと思ってます」と畳みかけた。すると、マイクを握り返した阿部は「前半KOと言っていたが、それよりも前半の超前半にKOします」と、応戦。日本が誇る東西の雄は、軽い緊張感を楽しんだ。
舌戦の2ラウンドも阿部が仕掛けた。「スピードもパワーも自分が優っている。リングに上がってみて、その場の対応をするための引き出しを増やしている段階。阿部劇場になる」と、記者の質問に答えると、丸田は「この前の試合すら見てないが、スピードもパワーも自分より上と言ってるけど、僕に負けた選手は皆さん言ってました」と応えて、会見を盛り上げると「2冠戦が出来るのが嬉しい。この相手というより、この興行のメインをやらしてもらうことが嬉しい」と、チャンピオンの貫禄をにじませた。
舌戦の3ラウンドの口火を切ったのは、会見に同席した森岡ジムの森岡和則会長。「世界ランキングを持っている阿部選手にしっかり勝利して、海外、世界挑戦、と段階を踏んでいってほしかった。世界ランキングにも入っている、日本ランキング1位の阿部に勝って、日本の選手では、誰も丸田には勝てない状態で、世界へ行きたい」と抱負を語ると、これには、KG大和ジムの片渕剛太会長が噛み付いた。