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IBF女子世界アトム級王座決定戦の発表会見が24日、オンラインで行われた。IBF1位の松田恵里(27=TEAM 10COUNT)と同2位の宮尾綾香(35=ワタナベ)によって競われるこの試合は、2022年2月25日(金)に後楽園ホールで開催される。会見には両選手の他にTEAM 10COUNTジム鳥海純会長、ワタナベジム渡辺均会長、DANGANプロモーション古澤将太代表も同席した。
ランキング上は1位が松田で2位が宮尾、とプロのキャリアは宮尾に軍配が上がる。26戦20勝(6KO)5敗(2KO)1分の内、暫定戦も含めると12戦が世界戦の宮尾に対して、プロキャリアは5戦4勝(1KO)1分の松田は、今年3月に次いで今回が世界戦2戦目。前戦も来年2月に宮尾と競うIBFタイトルに挑戦したが、当時のチャンピオン花形冴美(花形)とドローに終わって王座奪取とはならなかった。会見の席で松田は「引き分けは、負けたわけではないと周囲の人に言われたが、負けた気分。勝ち以外意味がない。勝ちを掴みたい」と世界初挑戦をドローに終わった悔しさをバネに静かな闘志を燃やした。
「アマチュア経験があるので、形が綺麗だが、パワフルさでへし折る」と話した宮尾は「年齢も世界戦の数も上なので、先輩として頑張りたい」とこれまで女子プロボクシングを牽引してきた第一人者としてのプライドを見せた。
以前はたくさんスパーリングをしていたという2人だが、昨年1月に宮尾が多田悦子(真正)と世界戦をする前にスパーリングをしたのが最後。互いに手の内は知っているからこそ、「対策は内緒」と口を揃えた。
この試合がメインイベントとなる「VICTORIVA vol.8」のセミは同じアトム級のWBO世界戦「岩川美花(38=姫路木下)vs鈴木菜々江(29=シュウ)」が予定されている。「アトム級で一番強い女になりたい」と宮尾が全選手の心のうちを代弁して、会見を終えた。