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[試合後談話]2021.12.20

36歳の4回戦ボクサーがラストファイト!

 金子ジム主催の「ゴールデンチャイルドボクシング.131」が20日、後楽園ホールで開催された。第3試合70.0kg契約4回戦では高橋洋介(36=金子)と池谷一樹(34=宮田)が激突した。

 高橋は4日後の12月24日(金)にボクサー定年の37歳を迎えるため、この試合がラストファイトとなる。高橋は最後の試合を勝利で飾ることができたのか――。
勝利することができなかった
 初回に右フックを浴びてダウンを喫した高橋だが、2回になるとジャブからワンツーを好打し反撃。続く回も手数が減った池谷を攻め立てポイントを挽回した。最終4回、お互いに疲労困憊の中、池谷が押し込みジャッジに攻勢をアピールした。高橋は1ポイント差で涙を呑んだ。
「すべてを出し尽くした」
 試合後、取材に応じた高橋は「警戒していたパンチをもらってしまった。倒されて終わるのは嫌だったので、最後まで倒すつもりで戦った。負けたのは悔しいが、楽しかった」と晴れやかな表情を見せた。

 会社員として働きながら妻と長女の家族3人で幸せな生活を送り、ボクシングとは無縁だったが「健康のために」と31歳で東京・下北沢にある金子ジムに入門。最初は週2〜3回程度だったが「のめり込んでしまって」と週6ペースで練習するようになり、33歳でプロテストに合格。35歳でプロデビューした。
高橋選手、お疲れさまでした
 高橋は「プロボクサーとしてはこれで終わりだが、ボクシングは続けていきたい」とこれからも練習は欠かさない。

 勝利することはできなかったが、激闘を繰り広げて観客の心はガッチリと掴んでいた。約1年2ヶ月、わずか3戦のボクサー人生だったが、高橋は充実した時間を過ごしたようだ。

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