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日本ウェルター級タイトルマッチが9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われ、王者の小原佳太(35=三迫)が同級3位の玉山将也(28=帝拳)を迎え撃った。
長らく中量級を牽引してきた小原が2度目の防衛を果たしたのか?それともタイトル初挑戦の玉山が戴冠したのか――。
長らく中量級を牽引してきた小原が2度目の防衛を果たしたのか?それともタイトル初挑戦の玉山が戴冠したのか――。
小原佳太(三迫)がV2を達成
多彩なコンビネーションを見せた小原が貫録勝ちした。初回、中間距離でパンチを交錯させる中、小原が右ストレートを振り抜きダウンを先取。立ち上がった玉山はガードを固めながらジリジリと距離を詰めて左フック、右ストレートで反撃した。4回、小原は右ストレートで左目上を切り裂くと、右アッパーを織り交ぜた攻撃で攻勢。5回、2度目のドクターチェックで試合終了となった。
「収穫があった」
王者の力を示した小原は「思っていたより前に出てこなかったので、自分の距離を作ることができた。セコンドから『ジャブが良い』と言ってもらえたので(ジャブで)前に出てこられなかったのかもしれない。ガードが固くて良い選手なのでアッパーが有効だと思った。上手くいったので満足はしていないが今日の試合は合格です」と納得の表情を見せた。
「海外で世界ランカーと戦いたい」
現在WBOとIBFで10位内に就けている小原は「ジムにはこれまで2度もチャンスをもらってモノにできなかったので、これ以上は言えないが、海外で世界ランカーと戦って勝ちたい。来年は意識的に動いていく」とこれまで何度も口にしてきた目標をあらためて掲げた。
2022年の小原佳太に期待!
会見に同席した三迫貴志会長は「このような状況なので試合間隔を空けないようにして、進歩した姿を見せてほしかったが、しっかりと力を示してくれた」と合格点を与えると、「来年以降、海外で世界ランカーとのチャンスを模索していく」と全力でサポートしていく。
採点表