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WBA(世界ボクシング協会)が2日、最新の世界ランキングを発表した。今月のビッグニュースはライト級。テオフィモ・ロペス(24=米国)から主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)のベルトを全て奪ったジョージ・カンボソスJr.(28=豪州)がスーパーチャンピオンの座に就いた。
WBAがランキングを更新したこの日、代表インタビューに応じたWBAスーパー・IBF世界バンタム級統一チャンピオンで、14日(火)に2年ぶりとなる国内のリングで防衛戦に臨む井上尚弥(28=大橋)も昨日、ロペスとカンボソスの試合を見て、気を引き締めたという。「この間、あの(3団体統一ライト級タイトルマッチの)ロペス―カンボソス戦を見ましたけれど。生ではないです。昨日見たのかな、いろいろなコメントがあったので、どんなものかなと気になってみた。ロペスも24歳。ああいうところもやっぱりあるんだなと。言いように言うなら、ロペスはロマチェンコに勝ったけれど、自分自身を分かっていないというか、過信しすぎていた。あれが一番番怖いですね。自分も、周りの今回の試合に対する予想など、いろいろな声もあるが、早く倒すというような雰囲気に乗っかってスタートからそういう気持ちでいったら本来のボクシングはできない。対戦相手が誰でもいつも通りの試合を心掛けたい」。モンスター有利とされるが、改めて世界戦の怖さを痛感したようだ。
現在WBAランキング4位だが、絶対王者とされていたワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)に絶対不利の予想を覆して4本のベルトを巻いたロペスを反面教師に「ロマチェンコを倒した次だから楽々と倒そうというところがあったと思う。そこに自分の落とし穴がある。ディパエンどうのこうのではなく、自分の気持ちの方なのだと思う。この試合をこの時期に見ることができて、自分の精神コントロールというか『あ、ここが落とし穴だな』というのがあった。ボクシングはクールに冷静にいかないといけないなと思いました」と、今回の挑戦者、WBAランキング10位・IBF5位のダークホース、アラン・ディパエン(30=タイ)戦に向けた心構えを明かした。