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[試合後会見]2021.11.12

小浦翼vs重岡優大! 大接戦を制したのは!?

 WBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定戦が12日、後楽園ホールで開催された「DANGAN245」で行われ、元OPBF東洋太平洋ミニマム級王者の小浦翼(27=E&Jカシアス)とWBC(世界ボクシング評議会)同級13位の重岡優大(24=ワタナベ)が空位のベルトを争った。

 群雄割拠の国内ミニマム級で世界への一歩を踏み出したのは――。
重岡優大(ワタナベ)が新王者
 大接戦を制した重岡が、4戦目で地域タイトルを獲得した。序盤は小浦が右ボディストレートをヒットし先手を奪うことに成功。サウスポー重岡は、左ストレートに繋げることができず。中盤に入るとバッティングやもみ合いが続き決定打が出ない中、重岡は右フックで膝を揺らし反撃。終盤、左ストレートで迎え撃った重岡がポイントを連取し判定勝ちした。
「気持ちで勝てた試合」
 新チャンピオンに輝いた重岡だが、試合後の会見では笑顔は少なかった。「ペースを崩せたらと思ったが、最後までしっくりこなかった。効かせた場面があったのに仕留めることができなかったのは自分の実力不足。どっちが勝ってもおかしくなかった」と接戦を振り返った。

 それでも、これまで最長6ラウンドまでしか戦ったことのない重岡は、12ラウンドを戦い抜いた。「苦戦しながらも最後まで戦えたことはプラスに捉えたい」と話すと、「納得がいくボクシングではなかったが、セコンドが鼓舞してくれたおかげで勝つことができた」とチームで掴んだ勝利を強調した。
重岡兄弟が頂点を目指す
 会見に同席した弟で前WBOアジアパシフィック同級王者の重岡銀次朗(22)は「相手は経験があって試合運びが上手かった。厳しい試合だったが勝ったからいい」と兄の戴冠を喜んだ。

 世界が期待される重岡だが「先を急がず、周りから認めてもらったら世界にいきたい」と、2022年はじっくりとキャリアを積みながらチャンスを待つ。
「リベンジしたい」
  一方、惜しくも勝利に手が届かなかった小浦は「自分が勝っていてもおかしくないと思ったが…。勝負の世界なので仕方がない。ボディが効いているのがわかったが、上手くボクシングをされた。自分が勝ち切れなかった」と電話口で悔しさを滲ませると「再戦してもらえるならしたい。次に戦ったら負ける気はしない」と重岡への雪辱を誓った。
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