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日本ライトフライ級王座決定戦の前日計量が5日、都内で行われた。明日、赤コーナーを陣取るランキング1位の芝力人(26=真正)は48.9kgで計量をクリア。一方、青コーナーからリングに上がる同2位の岩田翔吉(25=帝拳)も48.9kgだった。このベルトはWBC世界新チャンピオンに輝いた矢吹正道(29=緑)が10月の世界挑戦前まで巻いていたもの。奇しくも両選手プロ7戦目での日本タイトル挑戦となった。
計量後に行われた個別のオンライン会見では両選手ともに「一発に気をつける」とハードパンチャー対決に警戒感を示した。
9月11日に予定されていたこのカードは、前日計量時に行われたPCR検査で岩田が陽性反応を示したため、試合は急きょ取りやめとなり、明日に日程をシフトした。これに関して無症状だった岩田は「ショックで落ち込んだ」としつつも、10日間の隔離の後、走り込みもしっかりでき、スパーリングも85ラウンドほど消化したとし、前回以上のコンディションでリングに臨めることを報告した。
粟生隆寛トレーナーとの練習で、攻撃のバリエーションが増えたことに自信を示すと「倒してチャンピオンになりたい」と意気込みを語った。
一方、コロナによる試合延期に関して芝は「仕方のないこと。やり切れない気持ちは、向こうも一緒だと思う」と岩田の気持ちをおもんぱかった。試合延期による再調整に関して「久保隼選手らジムの方に力を貸して貰った」と話すと、この2ヶ月の間にも100ラウンド弱のスパーリングを消化して、万全の準備ができたと笑顔を見せた。
前王者の矢吹が世界王者になったことに話が及ぶと、矢吹へのリベンジよりも「自分の目標は世界チャンピオンになること」と考えはブレず。それでも、「刺激はもらいました」と目を輝かせた。
結果が全てのボクシング。日本タイトルに関して、会見中に芝の口からは「伝統」の言葉も出るなど、選手たちにとって世界の扉が見える大一番。明日の試合は見逃せない。