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日本フライ級10位の桑原拓(26=大橋)が再起に向けて精力的に汗を流している。7月21日(水)に日本王者のユーリ阿久井政悟(26=倉敷守安)に挑戦した桑原だが、10回TKO負けでタイトルを獲得することができなかった。
初回にダウンを喫した桑原は、持ち前のスピードで挽回したが、最終ラウンドに阿久井の右ストレートを浴びてキャンバスに沈んだ。阿久井戦で感じたこと、そして復活に向けて取り組んでいることを中心に話を聞いた。
初回にダウンを喫した桑原は、持ち前のスピードで挽回したが、最終ラウンドに阿久井の右ストレートを浴びてキャンバスに沈んだ。阿久井戦で感じたこと、そして復活に向けて取り組んでいることを中心に話を聞いた。
試合後から1ヶ月弱でジムワークを再開し、試合映像は3回見たという。「9ラウンドからの記憶がなく、気がついたら控室にいた」と当時の状況を振り返ると「初回のダウンがすべて。あれは絶対にもらってはいけないパンチ。効いてはいないが、見えなくてビックリした」と最も警戒していた右カウンターを浴びたことを悔やんだ。
「あのダウンで余裕がなくなった。あの後は必死に挽回しようと一生懸命にボクシングをしていた。冷静に組み立てていくことができなかった」。
「あのダウンで余裕がなくなった。あの後は必死に挽回しようと一生懸命にボクシングをしていた。冷静に組み立てていくことができなかった」。
「もっと攻めないといけなかった」
得意のステップワークとハンドスピードでポイントを挽回したが「最初にダウンしたことで足を使って捌いているのではなく、ジャッジに下がらされている印象を与えたのかなと思う。映像を見返してもっとポイント差が開いていると思った」。「ポイントで負けていたらガードを固めてガンガン前に出て倒しに行くと決めていたのに、記憶がないとはいえアウトボクシングをしていた。映像を見ながら『お前、もっと攻めろよ』と思った」と悔しさを見せた。
「スピードだけでは通用しない」
「手数と運動量では自分が上回っていたかもしれないが、試合運びや試合を支配している雰囲気は阿久井選手の方が上だった。阿久井選手はジャブが上手くてプレスが強かった」と王者の強さを説明すると、「スピードは通用したがそれだけでは勝てない世界だなと実感した。落ち着いて緩急と強弱をつけた攻撃、しっかりとパンチを打つこと。もっとジャブを使わないといけない」と課題を挙げた。
桑原拓の復活に期待!
「負けた自分が言う資格はない」と話したが「ランキングもギリギリ残った。トップ戦線に行った時にまた戦いたい」と阿久井へのリベンジを誓った。