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[前日計量]2021.7.20

ユーリ阿久井政悟と桑原拓! 初回に注目!

 日本フライ級タイトルマッチの前日計量が20日、東京大田区の牧田総合病院で行われ、王者のユーリ阿久井政悟(25=倉敷守安)と同級6位の桑原拓(26=大橋)が計量に臨んだ。

 試合は、明日の21日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.79」のメインイベントで行われ、映像配信サービス「ひかりTV」および「dTVチャンネル」で第1試合開始(午後5時30分)から独占生配信される。
 計量後にオンラインでの取材に応じた両者は、決戦に向けて静かに闘志を燃やした。
「勝った方が上に行く試合」
 これが2度目の防衛戦の阿久井は、リミットちょうどの50.8kgでパスした。「直前で中止になったが、前回の試合はスーパーフライ級で(減量を)楽をした部分があった。今回はしっかりと仕上げてきた」と万全のコンディションを強調した。

 「スピードとテクニックはフライ級でトップクラスの実力。速さは向こうの方が一枚上」と挑戦者の桑原の強さを説明。その上で「パワーとプロでのキャリアは自分の方が上なのでそこを活かしたい。理想はKO勝ちだが、形にはこだわらない」と言葉に力を込めた。

 この試合に向けて約1年ぶりに出稽古した阿久井は、三迫ジムと真正ジムで実戦練習を重ねた。三迫ジムではWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)と手を合わせ「距離感が良い選手なので良い対策ができた」と手応えを感じていた。

 後楽園ホールのリングに上がるのは、2017年7月に中谷潤人(23=M・T)と日本ユース初代フライ級王座決定戦以来、約4年ぶりとなる。
 阿久井は「この試合に勝って、自分と対戦した中谷選手や世界戦に挑む矢吹選手(矢吹正道=緑)に追いつきたい」とこの試合に掛ける思いの強さを口にした。

 「(桑原選手に)リズムに乗らせない。最初から様子見はしない。どんどんプレッシャーをかけていく」と10KO中8度の初回KO勝ちの速攻型ハードパンチャーが強打を爆発させる。
「ジャッジに優勢を印象付ける」
 一方、タイトル初挑戦の桑原は、100gアンダーの50.7kgで秤を降りた。「相手は序盤が強いのでそれにどのように対応していくか。一発のパワーに注意している」とやはり阿久井のパンチ力を警戒しているようだ。

 桑原は、7月17日(土)に行われた佐々木尽(19=八王子中屋)と湯場海樹(22=ワタナベ)の日本ユース・スーパーライト級タイトルマッチを見てさらに気を引き締めた。「ボクシングは攻める時こそ危険なスポーツ。状況判断をしっかりとしながら戦っていきたい。序盤はパンチをもらわないこと。中盤から後半にかけて圧倒したい」と持ち前のスピードで翻弄するつもりだ。

 明日の試合は、映像配信サービス「ひかりTV」および「dTVチャンネル」で独占生配信される。そのメインイベントを務める桑原は「光栄なこと。チャンスをくださった会長の期待に応えたい」と必勝を誓った。

 ゲスト解説にWBA(世界ボクシング協会)バンタム級スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)が見守る中、ビッグチャンスを掴みに行く!
左:南出仁(セレス)55.0s
右:石井渡士也(REBOOT.IBA)55.3s
左:湊義生(JM加古川拳)53.0s
右:橋詰将義(角海老宝石)52.9s
左:富岡浩介(REBOOT.IBA)51.9s
右:高山涼深(ワタナベ)52.1s

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