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元日本ウェルター級王者の矢田良太(31=グリーンツダ)が3月上旬からジムワークを再開し、復活に向けて動き出している。昨年12月に出田裕一(36=三迫)に判定負けを喫した矢田は、グローブを吊るす決意を固めて年明けから妻の実家の高知県で土佐文旦農場の仕事をしていたが、復帰する意思を固めた。その理由とは――?
3月上旬に所属ジムで練習を終えた矢田に話を聞いた。
3月上旬に所属ジムで練習を終えた矢田に話を聞いた。
「もう一度リングに上がりたい」
「自分でもここに戻ってくるとは思っていなかった」と豪快に笑い、取材に応じた矢田は「辞めると決めていたが、1月19日に第二子が誕生した時に『この子には試合を見せていないな』と。記憶に残らないかもしれないが、最後に試合を見せたいと思った」とその日からロードワークを始めた。
「妻にも最後にしっかりボクシングをやり切りたいと話したら『あなたの人生だから好きなことをやり切って』と言われた」。
「妻にも最後にしっかりボクシングをやり切りたいと話したら『あなたの人生だから好きなことをやり切って』と言われた」。
出田裕一(三迫)戦
「試合当日になると体が重くて、少し動いただけで息があがってしまった。自分自身、覇気がないのを感じて焦っていた。何もできなかった。悔しい気持ち以上に自分にガッカリした」と、前戦を振り返った。
「強い相手と戦いたい」
次戦が最後のリングと決めた矢田だが、「やるからには、強い相手と戦いたい。会長にもそう伝えている。試合を組んでくれるのは会長なので、まずは会長に認められるよう試合ができる体作りをしていく」と意気込んだ。
続けて、「ここまでボクシングだけに集中させてもらったのは、妻と妻の両親のおかげ。最後に子どもに試合を見せて、土佐文旦農場を継ぎます」と取材を締めくくった。
続けて、「ここまでボクシングだけに集中させてもらったのは、妻と妻の両親のおかげ。最後に子どもに試合を見せて、土佐文旦農場を継ぎます」と取材を締めくくった。