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アマチュアボクシングを統括している(一社)日本ボクシング連盟が21日、東京オリンピックボクシング競技代表選考のあり方を巡って、世界最終予選の実施を求める嘆願書をIOC(国際オリンピック委員会)から東京オリンピックのボクシング運営を任せられたBTF(ボクシング・タスクフォース)に対して今月16日に提出したことをオンライン会見の場で発表した。
BTFは今年6月に開催が延期されていた同オリンピックの世界最終予選の中止を既に決定。これに加えてBTFは、5月10日から16日にかけてブエノスアイレスで開催されるアメリカ大陸と6月に行われるヨーロッパの各大陸予選が終了した時点の独自ランキング(BTFランキング)に従って、男女計53枠を割り当てるとも報告している。日本選手が出場したアジア・オセアニア予選とアフリカ予選は既に終えているため、世界最終予選が開催されない場合には、男女共に日本代表選手が追加される可能性はなくなる。このBTFランキングには東京オリンピック予選の結果が踏まえられるが、それ以外にも2017年から2021年に行われた国際大会の結果が考慮される。ただ、昨年は国際大会が開催されておらず、BTFランキングはIOCから東京オリンピックの運営から除外されたAIBAが作ったものであるため、連盟の内田貞信会長は公平性にも疑問が残るとした。
19日付けのBTFからの回答は、世界最終予選の実施に後ろ向きだったが、平等性に欠けると考える各国の連盟とも連携する方針を固めた。
日本代表はアジア・オセアニア予選で自力通過した男子の部の岡澤セオン(鹿児島県体育協会=69kg級)と女子の部の入江聖奈(日本体育大学=57kg級)と51kg級の並木月海(自衛隊体育学校)をはじめ、開催国枠で出場を決めた田中亮明(中京高校教員=52kg級)成松大介 (自衛隊体育学校=63kg級)と森脇唯人 (自衛隊体育学校=75kg級)にメダルが期待される一方で、男子57kg級の堤駿斗(東洋大学)と81kg級の梅村錬(拓殖大学)や女子60キロ級の濱本紗也(日本大学)、69キロ級の鬼頭茉衣(中京大学・大学院)、75キロ級の津端ありさ(西埼玉中央病院) の世界最終予選に備えて準備を進めてきた。
今回の嘆願書によって、当初の予定通りに6月に世界最終予選が開催されることを願うばかりである。