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[電話取材]2021.2.10

JB SPORTSの好調の理由に迫る

 東京都足立区にあるJB SPORTSの勢いが止まらない。大晦日に荒川竜平(31)が判定勝ちで日本フライ級16位にランクされると、今年1月には花森成吾(22)がA級初戦で日本ランカーを撃破。最新ランキングで日本スーパーバンタム級7位に名を連ねた。
 現在、タイトル初挑戦を控えた日本バンタム級1位の澤田京介(32)をはじめ5名の日本ランカーが在籍している。
 新型コロナの影響で昨年は試合数が少なかったものの、昨年7月の興行再開後のJB SPORTSの成績は8戦7勝1分と負けなしだ。
 好調の原因を山田武士代表に聞いたところ、自粛でジムが休業している間のトレーニングで全体のレベルが上がったと語った。
基礎練習が実を結んでいる
 山田氏は「自粛中にミット打ちができなかった分、足のステップやパンチをどのようにして強く打つかを毎日細かく指導してそれが実を結んだと思う。これまではスパーリングやミット打ちばかりだったが、自粛中の4ヶ月間に全員が徹底して基礎練習をした。A級選手は形ができているが、B級やC級は新たな発見があったと手応えを感じていた。一人が勝ち出したら『この練習は間違っていなかったんだな』と良い流れになっている」と好調の理由を説明した。
日本ランク入りした花森成吾(22)
 入門時から山田氏が指導している花森が、ランキングボクサーまで成長した。山田氏は「最初は縄跳びも飛べず、アマチュア経験もない。ボクシングを始めた頃は勝ち負けを繰り返しながらA級ボクサーまでいけたら十分だと思っていたが、急に勝てるようになってきた。花森が、ランカーになったのは世界戦並みに嬉しい」と愛弟子の活躍に声を弾ませた。
荒木貴裕(33)が出陣
 さらに「花森がランキングに入ったことでほかの選手への刺激にもなっている」と相乗効果を生んでいるようだ。3月24日(水)には元日本ランカーの荒木貴裕(33)が日本スーパーフェザー級15位の齊藤陽二(25=角海老宝石)と対戦しランキング返り咲きを目指す。
さらに飛躍する
 1993年に創設して以来、「ここまで日本ランカーが多いのは初めて」と語った山田氏は「今年は澤田のタイトルマッチがあるのでチャンピオンになってもらい、それにどんどん続けていければ」と2021年の活躍を約束した。

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