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[ニュース]2020.12.29

日本ランカーの中村誠康が引退を表明

 湘南龍拳ボクシングフィットネスは28日、日本バンタム級8位の中村誠康(28)の引退を発表した。2013年1月にデビューした中村は、強打と気持ちの強さを前面に押し出したファイトが売りで、2019年4月に3年ぶりの復帰戦で高橋竜也(ヤマグチ土浦)に判定勝ちし日本ランキング入りを果たした。
 昨年12月に辰吉寿以輝(大阪帝拳)に4回TKO負けしたのが最後の試合となった。電話取材で中村に現在の心境を聞いた。

 生涯戦績:12戦7勝(6KO)4敗1分
戦う気持ちを作れなくなった
 電話に出た中村は「辰吉選手との試合から、以前のような戦う気持ちを作ることができなくなった。体を動かしにジムに行ったりもしたが、闘志を燃やすことができなった」と引退の理由を説明した。
高橋竜也(ヤマグチ土浦)戦
 「絶対に勝つ、皆に良いところを見せたいと練習にも熱が入っていて、最高のコンディションでリングに上がることができた」と高橋戦をベストバウトに挙げると「川端さん(川端龍也会長)の熱い指導のおかげで、減量のキツい時期でも乗り越えることができた。川端さんとコンビを組んでいたからこそ頑張ることができた」とボクシングを始めた時から二人三脚で歩んできた師匠に感謝の気持ちを言葉にした。
お疲れさまでした
 豪快な倒しっぷりで、B級時代から取材する機会が多い選手だった。以前、ほかの選手の取材でジムを訪れた際、中村の練習を見てあまりの熱量に圧倒された記憶がある。いつも礼儀正しく芯の強さを感じさせた。
 取材を終えて電話を切ろうとすると「これまで何度も取材していただき、本当に嬉しかったです!ありがとうございました」と挨拶してくれた。中村の闘志あふれる戦いぶりと誠実な人柄はこれからも忘れることはない。
 中村誠康さん、ありがとうございました。これからの活躍を期待しています。

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