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[海外情報]2020.12.9

ロドリゲスが取り返すのは王座ではなく誇り

 WBC(世界ボクシング評議会)が9日、バンタム級の世界王者決定戦でノニト・ドネア(38=比/米)とベルトを競うエマヌエル・ロドリゲス(28=プエルトリコ)の意気込みコメントを紹介した。

 当初、チャンピオンのナルディーヌ・ウバーリ(34=仏)にランキング1位のドネアが今月挑戦する予定だったが、ウバーリが新型コロナに感染したために休養王者となり、ドネアとロドリゲスが世界王座をかけて対戦することとなった。

井上尚弥vsドネア

 昨年5月に井上尚弥(27=大橋)に破れたロドリゲスだが、世界王者返り咲きのチャンスが与えられたことを喜んでいる。「この試合に自分が出場するということは、井上尚弥に自分が負けたということだが、また、元いた場所に戻るチャンスだ。ドネアは将来殿堂入りするのが確実な選手でリスペクトもしているし、彼と戦えることを誇りに思っているが、もう38歳。年齢的なアドバンテージは自分にある。この試合で、かつての自分の戦いをお見せするよ。ドネアは井上戦で素晴らしいファイトを見せたが、パンチをもらい過ぎた。ドネアはレジェンドだが、12月19日は俺が世界チャンピオンになるよ。」

井上尚弥vsロドリゲス

 ロドリゲスの言葉からは、世界王座奪還のチャンスを得た喜びが伝わってくる。そして、その相手がスーパースターのドネアであることも大事な要素だと伺える。何のベルトを巻いたかではなく、誰に勝ってベルトを巻いたか。世界のトップ戦線に残るのは、ドネアかロドリゲスか。2人の元世界チャンピオンが取り返したいのは、ベルトではなくプライド。勝者はウバーリと王座統一戦が義務付けられている。

WBCバンタム級世界トップ戦線が熱い!

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