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[前日計量]2020.12.2

女王の座をかけて再戦!

 空位のWBO(世界ボクシング機構)女子世界ミニマム級王座をかけて元WBA(世界ボクシング協会)女子アトム級王者の宮尾綾香(37=ワタナベ)と元3団体女子世界ミニマム級王者の多田悦子(39=真正)が対戦する。その前日計量とPCR検査が2日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。
 試合は、明日の3日に後楽園ホールで開催される「DANGAN237」のセミファイナルで拳を交える。両者は、今年1月に同王座をかけて激突したが三者三様の引き分け。今回ダイレクトリマッチで完全決着をつける。宮尾、多田ともに100gアンダーの47.5kgでクリア。舞台は整った!
対策はバッチリ!
 宮尾は今年9月にベトナムで王座決定戦を行う予定だったが、新型コロナの影響で試合が中止。多田とのリターンマッチが決まった。「手数とパンチの的確性を強化してきた」という宮尾は、「多田さん用の戦略を練ってきた」と自信を示した。
 「他のジムからスパーリング相手を呼ぶことができないし、長身サウスポー選手がいなかったので」と試合に向けての実戦練習は一切なし。スパーリングをせずに試合に臨むのは初めてだが、「割り切って不安なくいこう」と上手く切り替えている。
 「王座返り咲き、世界2階級制覇、そしてコロナの状況でもずっと休まずに練習してきた。そのやり切った証明が欲しい」と熱く語った宮尾は、「やる気を出すため」と髪の色を"情熱の赤"にして決戦のリングに上がる。
試合を楽しんで結果を出す
 一方の多田は「ボクシング人生の最終章」とこの試合を位置付けした。今年1月の試合前に右太ももを肉離れし、「試合中は自分の体じゃないみたいだった」と振り返った。治療に時間がかかったが今年9月にジムワークを再開。ジムのOBで後輩の蓮井大輔氏(36)と新コンビを組み「練習方法も変えて、オーバーワークに気をつけながら調整した」と言うと、「自信を持ってリングに上がれる」とコンディションは万全のようだ。
 多田は「スピードとタイミングの良い、ダンスのようなボクシングでエンジョイしてその上で結果を出す」と王座奪還を誓った。
 計量後にはホテルでオムライス2つ、ガパオライス2つ、おにぎり2個にみたらし団子とハンバーグを食べてパワーアップ。多田が強さを見せてベルトを獲りにいく!
WBO女子世界ミニマム級王座戦
レフェリー:飯田徹也
ジャッジ:中村勝彦
ジャッジ:村瀬正一
ジャッジ:室矢雅弘
立会人:安河内剛

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