比嘉大吾が無敗の日本人と再起2戦目!

　元WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者でWBC世界バンタム級8位の比嘉大吾(25=AmbitionGYM)の再起2戦目が決定! 比嘉とマネジメント契約を結んでいるトラロックエンターテインメント株式会社は10日にオンラインで会見を開き、10月26日(月)に後楽園ホールで開催される「ガッツファイティング」バンタム級10回戦で日本同級13位の堤聖也(24=角海老宝石)と対戦することを発表した。
　今年6月にAmbitionGYMへの移籍を発表し、野木丈司トレーナーとコンビを再結成した比嘉は、5年11ヶ月ぶりに日本人選手と拳を交える。比嘉は「移籍初戦の試合なので倒して勝ちたい」と意気込みを語った。試合は11月18日、26時05分からTBSで録画放送予定。

　堤とはアマチュア時代に2度対戦しているが、いずれも判定負けを喫している。プロ入り後も連絡を取り合う仲だが、「やりにくさはない。アマ時代からお互いにどのくらい変わっているか楽しみ。久しぶりの日本人対決で盛り上がると思う」とキッパリと言い切った。
　堤の印象を聞かれると「手数とスタミナがあり、相手によって戦術を変えてくる対応力の高い選手」と話すと、「KO決着になると思う。バンタム級に上げて1発のパンチ力が上がった。倒して次につなげたい」と17回目のノックアウト勝利を約束した。

　会見に同席した野木氏によると、横浜に引っ越してきてから良いトレーニングを積んでいると言い、「パワーとスタミナが戻り、特にパワーは世界王者の時より上がっている」。「2月の試合とは別人の強さです」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。

　「堤選手は相当な覚悟でくるはず。こっちも潰すつもりで挑む。新しいジムでの再スタートにふさわしい試合を見せてほしい。今回の試合から世界チャンピオンの時より強いと思わせる試合を見せていかなければいけない」と注文をつけた。
　さらに野木氏は「この試合を無視しているわけではないが」と前置きした上で、「勝ってタイトルにつながるような試合をさせたい」と来年中の世界王座返り咲きを目指す。

　名コンビが復活した比嘉がバンタム級で真の強さを発揮しそうだ。対する堤は、今年1月にGOD'S LEFTバンタム級トーナメント決勝戦で中嶋一輝(27=大橋)と対戦し引き分けたが、トーナメント特別ルールで優勢点で下回り優勝を逃した。元世界王者との対戦に闘志を燃やす。試合は序盤から白熱の攻防が繰り広げられそうだ!