重田裕紀がメキシコ帰りの実力者に挑む!

　日本ウェルター級7位の重田裕紀(しげた・ひろのり/29=ワタナベ)が30日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量とPCR検査に臨んだ。重田は、明日の31日に新宿FACEで開催される「ファーストレートPresentsA-SIGN BOXING」のメインイベント、ウェルター級8回戦で元WBC世界ユース・スーパーライト級王者の坂井祥紀(29=横浜光)と対戦する。
　計量後に電話取材に応じた重田は「 自分が持っている日本ランキングは渡さない。坂井選手が持っている知名度とキャリアを奪う」と静かに闘志を燃やした。
　試合は「A-SIGN BOXING」公式YouTubeチャンネルで午後6時30分から生配信され、ゲスト解説はIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級暫定王者の岩佐亮佑(30=セレス)と前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(29=横浜光)が務める。

　「久しぶりの試合で体重が落ちるか少し不安だった」と話した重田だったが、「思ったよりスムーズに落ちた。とりあえず一安心した」と300gアンダーの66.3�sで秤を降りた。計量後には「毎回、自分で作っている」というカレーライスをホテルに持ち込んでパワーアップを図る。この日、坂井と初対面した重田は「同い年だが、すごく爽やかで好青年だなと思った。明日になったら別人のように表情が変わるんだろうなと思った」と印象を語った。ホテルでは「いつも書いている」という練習ノートを読み返して「良かったところを箇条書きして頭の中で整理する」と試合のイメージを膨らませながら過ごすという。

　明日のイベントでは、試合終了後に大会サポートとして最後のクラウドファンディングを行い、その収益からリターンによる経費を差し引いた30%の金額をサポートした人が選んだ選手にMVP賞として渡すという。重田は「チャンスはあると思う。MVPを狙っていきたい」と必勝を誓った。