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新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、自粛生活を余儀なくされていたが、5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、街に人が増えた。5月31日に電話取材に応じた日本女子ミニマム級2位のモンブランみき(27=Reason押上)は、2度目の日本王座挑戦に気持ちを奮い立たせている。
再起を誓った
モンブランが所属する東京都墨田区のReason押上ジムは1日から営業を再開したが、休業中はフィジカルトレーニングとロードワークを中心に行っていた。さらに、家族の協力の元、庭でミット打ちをしたがわずか3日間で断念したという。モンブランは「父に頼んでミットを持ってもらったが、手が痛くて2ラウンドしか持たないと言われ諦めました」と電話口から笑みがこぼれた。
自粛中は、家にいる時間が増えたことで大好きだという作家・村上春樹の本を読みふけっていた。
自粛中は、家にいる時間が増えたことで大好きだという作家・村上春樹の本を読みふけっていた。
タイ合宿で刺激を受けた
「気分転換を兼ねて」と、2月下旬にタイへ合宿に行ったモンブランだったが、10日の予定だったが3日で切り上げた。「急遽、試合が決まったので急いで帰国したが、結局試合が中止になったと聞いた」と、残念そうに話した。タイでの合宿は伝手がなかったが、自らインターネットで練習できるジムを調べて連絡して行ったという。タイでは男子選手に交じって午前と午後の2部練習を行っていた。「タイの選手はオンとオフの切り替えがすごくてストイックだった」と短い期間だったが刺激を受けた。
基礎からやり直して這い上がる
昨年9月に松田恵里(25=TEAM10COUNT)が保持する日本女子アトム級王座に挑戦したが、5回TKO負けで涙を呑んだ。ベルトを獲得を目指していたモンブランは「どうしても勝ちたい試合だったので悔しかった。これまでは基本的なことが足りず、気持ちだけでガンガン前に出ていた。ボクシングの基礎を一からやり直していているが収穫が多い」とディフェンス力アップに磨きをかけている。