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海外版ESPNが22日、今週土曜日にニカラグアでプロボクシングの興行が開催されることを報じた。ニカラグアは新型コロナウイルス感染の被害が少なく、現在のところ感染者は10名で、その内の8名が外国渡航歴があり、2名の方が亡くなっている。そのため、ボクシング以外にも野球やサッカーなどプロスポーツのトレーニングは禁止されておらず、観客を動員してきた。各国のコロナ感染状況に違いが出てきたため、それぞれの対応も様々で、韓国では野球のプレシーズンが始まることも伝えている。
ニカラグアで開催される今回の興行の来場者は、入場時に体温をチェックし、アルコールなどによる手洗いを徹底し、1メートル間隔を開けて観戦席に座ることになる。また、レフェリーをはじめ試合役員とセコンドトレーナー陣はマスクとゴム手袋の着用を義務付けている。興行当日は8回戦と4回戦が1試合ずつと6回戦が6試合の計8試合が予定されている。
このイベントの主催者で元世界チャンピオンのリカルド・アルバレス氏によるとニカラグアは検疫はないとしながらも、政府と保険当局の努力によって、ニカラグア国内ではパンデミックは起こっていない。
米国の免疫学者で感染症研究の第一人者として知られる医師で、新型コロナウイルス感染対策の第一線で活躍するアンソニー・ファウチ博士が15日、ピーター・ハンビー氏のインタビューで、今年の夏にプロスポーツ興行を再開するための条件として、(1)無観客試合と(2)選手をホテルに隔離して監視することを上げた。その上で、選手にはウイルス感染テストを毎週行い、家族など選手と濃厚接触する可能性のある人達の感染防止を徹底する必要があると答えた。
政府の外出自粛要請などを受けて、自宅で過ごす時間が増える中、野村証券のレポートでは、平均的に外出を我慢できるのは14.4日程度というデータも算出されている。そのため、いま自宅で楽しめる娯楽が求められているが、その中でも動画系サービスの役割が日に日に大きくなっている。
在宅勤務の必須アイテムとしてオンライン会議システムの「Zoom」が一躍有名になったが、SNS動画サービス「YouTube」はアクセスが急激に増えたため、画質を落として対応している。映画やドラマと並んで、テレビやネット配信サービスを生かしたスポーツ観戦はこれまで以上に需要が高まる気配を見せている。現実的には無観客試合によるプロスポーツ興行の再開が検討されはじめているが、ゲート収入が見込めない中で経済面のダメージは大きいものの採算性を見出すために新たなビジネスモデルを開拓することが、プロスポーツ再開とコロナ感染防止の鍵となるのではないだろうか。