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新型コロナウィルスの影響により日本ボクシング協会からの通達を受けて、ほとんどのボクシングジムが5月6日まで休業している。東京都武蔵野市に位置するFLARE山上スポーツジムも休業しており、選手も一般会員もジムには来ていない状態だ。場所を武蔵境に移転し今年で4年目になり、200名弱の会員で成り立っている同ジムだが、4月に入ってから退会休会者が12名と続出したが、休館を決め4月の月会費を5月に充当し、5月分を実質無料と決めたところ、一人も退会する者がいなくなったという。
赤井祥彦代表(47)は「これは自分の考えですが」と、前置きした上で「会員さんの安全性を第一に考えて休館するのがベスト。ジムのトップは、今やらなければいけないことがある」と力説した。
赤井祥彦代表(47)は「これは自分の考えですが」と、前置きした上で「会員さんの安全性を第一に考えて休館するのがベスト。ジムのトップは、今やらなければいけないことがある」と力説した。
会員さんの信頼関係を築いていく
赤井氏は「地域の方々への社会的責任を果たさないといけない。ジムとしては感染を拡大させないようにすることが一番大事なこと」と話した。現在、所属するプロ選手は自主練習とし、トレーナーが随時連絡を取りながら、コミュニケーションを図っている。
「こういう時にしっかりと行動を取れば、地域の皆さんから信頼を得ることができると考えている」と語った。
「こういう時にしっかりと行動を取れば、地域の皆さんから信頼を得ることができると考えている」と語った。
ジムを存続させる
赤井氏は続けて「とはいえ、ジムを存続させないといけないので、そこに力を注ぐ必要がある。今は先が見えないので現金を持つことが必要になってくる」と都からの休業協力金、国からの事業を継続していくための持続化給付金、新型コロナウィルス感染症特別貸付などに奔走している。さらに家賃の減額を家主に相談したり、スタッフの雇用を維持するためにハローワークの「雇用調整助成金」なども今後申請する予定だ。そして、アルバイトがなくなり困っている選手の相談にも乗っているという。
ボクシング協会に感謝している
日本ボクシング協会からプロ加盟ジムへ10万円の補助金が支給されたことにも感謝している、という赤井氏は「苦労している現場に寄り添ってくれた協会の気持ちが本当にうれしいしありがたいこと」と感謝の気持ちを言葉にした。
今できることをしていく
最後に「とはいえ、このような休業期間が2ヶ月、3ヶ月と続くと本当にジム経営は成り立たなくなる。それは他の ジムも同じだと思う。プロボクシングの灯は絶対に消してはならない」。「ジムの代表としてこの見えない敵との戦いが長期戦になった場合にはどのような手を打つか…、今後のあらゆる可能性を探りながら、今できることをしっかりと考えてジム運営の舵取りを行っていきたい」と、悲壮な覚悟を語った。