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[試合後会見]2020.2.13

吉野修一郎のV5戦は序盤に波乱の展開!

 日本ライト級王者の吉野修一郎(28=三迫)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントに出場。同級1位の富岡樹(22=REBOOT.IBA)を迎えて5度目の防衛戦に臨んだ。
 OPBF王座とWBOアジアパシフィック王座も保持し向かうところ敵なしの吉野が王者の貫禄を見せたのか、それともスピード自慢の富岡がベルトを奪ったのか――。試合は初回に驚きの展開が待ち受けていた。
吉野修一郎が逆転KO勝ち!
 立ち上がり、プレスをかける吉野に対し長身の富岡はジャブを飛ばすとラウンド終盤に右カウンターで倒す絶好のスタート。2回も富岡が丁寧なボクシングを心掛けたが3回に入ると吉野が圧力を強めて右ストレートを好打して挽回。パワフルな攻撃で追い詰めた。前半終了時の公開採点は三者三様のイーブン。ギアを上げた富岡は左を軸に試合を組み立てポイントを稼いだが、8回に吉野は左フックからパンチを畳みかけレフェリーストップに持ち込んだ。健闘した富岡だったが三迫ジムの牙城は崩せなかった。
ダウンしたので作戦を変えた
 大苦戦の末V5に成功した吉野は「初回にイケると思ってスッと出たところで、打ち終わりにパンチを狙われた。効いてはいなかったがトレーナーからは『効いていたよ』と言われた。怪我はないが心のダメージが…」と苦笑いを浮かべた。それでも「一発当たらなくても2〜3発連続で当てていこうと思った。ガードしながら嫌がっているのが分かったので最後は心を折りにいった」と試合を振り返った。
もっとテクニックを磨いていきたい
 三迫貴志会長は「やりずらい相手でポイントでも負けている中、よく乗り越えて倒したと思う。本人にとっても良いキャリアになった」と褒め称えると「まだキャリアが必要。これからのことは本人とトレーナーとよく話し合って決めたい」と今後の方針を語った。
最後にもらったパンチだけ効いた
 一方控え室に戻ってくるなり「情けない」と天を仰いだ富岡は 「8ラウンドに相手のジャブが目に入り痛くて倒れてしまった。痛みで倒れるのは本当に情けない」と肩を落とした。しかし、「すぐに再起する。絶対にチャンピオンになります」と復活を宣言した。
 会見に同席した射場哲也会長は「1ラウンドに奪ったダウンでハイになって打ち合いに応じてしまい、抑えるのが大変だった。5ラウンドあたりから言うことを聞いてくれてスタミナも余っていたのでここからだったが…」と逆転負けを悔やんだが「吉野はベルトを返上するからまたチャンスをあげたい。しかし、強いチャンピオンの吉野からベルトを獲りたかった」とREBOOT.IBAジムの挑戦は続く。
採点表

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