村田諒太「ベルトを守る意識はない」

　いよいよ明日に迫ったWBA(世界ボクシング協会)ミドル級チャンピオン村田諒太(33=帝拳)対同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)のタイトルマッチ。その前日計量が都内のホテルで行われ、多くの報道陣が見守るなか、まずは村田が計量に臨んだ。
　試合は23日(月)、横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」でWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)の7度目の防衛戦、元世界3階級制覇王者の八重樫東(大橋)のIBF世界フライ級王座挑戦と合わせトリプル世界戦として行われ、フジテレビ系列で当日夜7時から全国中継される。

　まずは、若干緊張した面持ちの村田が秤に乗り、リミットの72.5kgを200g下回る72.3kgでパスするとようやく安堵の表情を見せガッツポーズを決めた。

　続けて世界初挑戦のバトラーは表情を変えずに計量を行い、リミットの72.5kgでクリアし右腕を高々と上げた。その後、22秒間のフェイスオフでは2人とも視線を外さなかった。

　計量を終えた村田は囲み取材に応じ、「フェイスオフで向かい合ったが特に何も感じなかった。今回で世界戦は6回目だが、毎回当然のように緊張する。ベルトを守る意識はなくて、明日の試合でベストを尽くすだけ。リングに上がる瞬間に自然とスイッチが入ると思う」と決意のコメント。「これからパスタを食べて夜は鰻を食べてリカバリーに努める」と話し、明日に備えた。

　一方のバトラーは、「明日まで待てない! 日本のファンに良い試合を見せるよ」と意気込みを口にし会場を後にした。
　その後、WBA関係者と両陣営でルールミーティングが行われ、村田がエバーラスト社の黒のグローブ、バトラーがライバル社の白のグローブを使用することが決まった。

王者 村田諒太
体重:72.3kg
体温:36.5℃
脈拍:58/min
血圧:136/79mm/Hg

挑戦者 スティーブン・バトラー
体重:72.5kg
体温:36.3℃
脈拍:63/min
血圧:127/81mm/Hg