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日本バンタム級5位の中村誠康(27=TEAM10COUNT)と日本スーパーバンタム級14位の辰吉寿以輝(23=大阪帝拳)が17日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「ドラマチックボクシング.81」のメインイベントで対戦。スーパーバンタム級8回戦を行なった。
13連勝を飾った辰吉
試合は、開始から猛然と前に出た辰吉が上位ランカーの中村に打ち勝った。1ラウンドから前に出た辰吉は、左右のボディから左フックを決める。後手に回った中村は、右を伸ばしたが、辰吉のプレスに後退を余儀なくされた。すると1ラウンド中盤、辰吉の左が決まり中村がダウン。ここは立ち上がりゴングに救われた中村だったが、このラウンド、辰吉のパンチで大きく右目上をカットした。中村は2ラウンド、プレスを強めるが、辰吉は下がりながら左ボディで応戦した。試合が決まったのは4ラウンド、辰吉のラッシュで中村の右目上の怪我から大量の流血が見られ、ドクターの助言を聞いたレフェリーが試合をストップ。辰吉がTKOで13連勝を決めた。
ダウンを取ったパンチに手応え
試合後に辰吉は「相手も1ラウンド目からガンガンくると思っていたので行きました。ダウンのパンチは手応えがありました」と試合を振り返った。2ラウンド以降打たれる場面があったが「打たれても打たれ強いところを見せておこうと思って」と笑顔を見せると「来年はタイトルに絡みたいですが、今言うのはチャンピオンに失礼ですから。会長からゴーサインが出たら行きます」と拳に力を入れた。
吉井寛会長
吉井寛会長は「まあ、キャリアを一つ一つ重ねてしっかり成長しているので、今日の試合も成長できたと思います。贅沢を言えば、もう少し打たれた時の対応も見てみたかったけどね」と笑顔を見せた。「来年はランキングも上位に行くと思うので、マッチメイクも考えていきたいね。東洋太平洋でもWBOアジアでも狙えるところは行きます」とタイトル戦に意欲をみせた。
右:辰吉丈一郎氏
辰吉の父で元WBC世界バンタム級王者の丈一郎氏は「どんくさい試合やな」と笑顔でいつも通りの辛口コメント。「コンビネーションが出えへんな。全てがワンパンチになっているここから強い相手しかおらんし、しっかりコンビネーションを使う練習をして欲しいな」と注文をつけた。
思っていたことができなかったと中村
一方、悔しい敗戦となった中村は「1ラウンド目のダウンでペースが崩れてしまいました。自分のしたかったことは何もできずに終わってしまった感じです」と肩を落とした。