試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
IBF(国際ボクシング連盟)フライ級王者のモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)が17日、都内のジムで公開練習を行った。12月23日(月)に横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」で同級14位の八重樫東(36=大橋)を相手に3度目の防衛戦に臨むムザラネは「私はアウェーで戦うことに慣れている。試合まで残り1週間でワクワクしている」と不敵な笑みを浮かべた。会見後の練習ではたっぷりと時間をかけて大粒の汗を流した。
右:コリン・ネイサンチーフトレーナー
練習前に行われた会見でコリン・ネイサン・チーフトレーナーは「ムザラネは現在、南アフリカで唯一のチャンピオンで、ボクシングレジェンドの八重樫との対戦は母国での注目度も高い。相手は状況に応じてスタイルを変えられるテクニシャンだが、どのような状況になっても対応できるように準備してきた」と勝利を確信していた。
スパーリングは200ラウンドを消化
標高の高い南アフリカ ・ヨハネスブルグで9週間のトレーニングをしてきたムザラネは「ハードなキャンプをしてきた。タフで力強い試合を見せることができる。当日はぶつかり合う良い試合になるが、最後にベルトを腰に巻いているのは私だ」と落ち着いた口調で必勝宣言した。
合計12ラウンドの練習
練習では縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露。ミット打ちではジャブとワンツーを出しただけで軽めの動きだったが、サンドバッグ打ちになると一変。黙々とパンチを打ち込み、途中からギアを上げて力強い連打を繰り出し、気がつけば6ラウンドを消化していた。その後は再び縄跳びを3ラウンドしてたっぷりと汗をかいた。今年5月の黒田雅之(川崎新田)戦で見せた時と同様に公開練習としては長めメニューをこなした。
すごい試合になると大橋会長
ムザラネの練習を見た大橋秀行会長は「あれだけ練習をしても息ひとつ切れていないのには感心する。もっと失速するイメージだったが、スタミナも相当ありそう」とチャンピオンの無尽蔵のスタミナを警戒。続けて「顎を見ると打たれ強くないのは間違いないが、打たせない技術とスタミナがある。試合は持久戦になると思う」と語った。
長期戦は百も承知だと松本トレーナー
さらに八重樫を担当する松本好二トレーナーは「日本人と違う体系なのでガードを固められたら崩しにくい。そこをどう崩していくかを考えてきた。体力がありそうだが、それはこっちのストロングポイントでもあるので(体力勝負は)望むところ」と話すと、「序盤の戦い方がポイントになる。終盤にいく前にどれだけ優位に引きずり込めるかが重要になってくる」と総力戦になることを予想した。