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OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチの王者の三代大訓(25=ワタナベ)対同級6位の木村吉光(23=白井・具志堅)が10日に後楽園ホールで開催された「ガッツファイティング&DANGAN231」のメインイベントで行われた。安定した実力を発揮してきたチャンピオン三代が初回にダウンを奪った。
三代が競り勝った
三代が右フックをテンプルに決めて先制のダウンをゲット。しかしタイトル奪取に闘志を燃やす木村は4回に左フックでグラつかせ反撃した。4ラウンド終了時の公開採点は38-37×2(三代)、38-37×1(木村)と割れた。その後は三代は試合運びの上手さを見せてポイントを稼ぐと8回終了時に76-75×3とリード。後半は気迫あふれるファイトで迫る木村に対し、三代は真っ向から打ち合い譲らなかった。ジャッジは割れたが三代を支持し、ベルトを死守した。
勝ったことだけが収穫
4度目の防衛に成功した三代は「相手はフィジカルが強いので下がるとマズイと思い、小さくバックステップしながら翻弄することを心掛けたが、最初から動きが硬かった。ダウンを奪ったパンチは狙ったものだが、逆に狙い過ぎてしまった」と反省すると、「後半はポイントを計算しながら、したたかに戦ってしまった。負けても仕方のない内容だった」と笑顔は見られなかった。
危機感を持たないといけない
来年の目標を聞かれた三代は「いずれ日本チャンピオンとやりたい」と日本王座との統一戦を希望。しかし、「今日も納得がいく試合ではなかった。もっとパンチの精度を上げていかないといけない」と最後までトーンは上がらなかった。
最後まで肉薄したが…
一方、惜しくもあと一歩でベルトを逃した木村だが、その表情は持てる力を出し尽くした達成感を感じているようだった。それでも「勝たなきゃ意味がない」と悔しがった木村は、「ジャブが効果的に入ったのと、最後までスタミナが落ちなかったのは収穫だが、こっちがまとめようとしても、向こうも強いパンチを返してくるので入り切れなかった。まだまだ磨いていかないと。来年こそは」と前を向いた。
採点表