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[試合後談話]2019.10.21

藤本京太郎が復活のリング

 WBOアジアパシフィック・ヘビー級王者の藤本京太郎(33=角海老宝石)が21日、後楽園ホールで開催された「SLUGFEST.11」ヘビー級8回戦に出場。OPBF東洋太平洋ヘビー級13位のスタット・カラレック(24=タイ)と対戦した。日本王座とOPBF王座を返上し、約1年1ヶ月ぶりのリングに上がった藤本の動きに視線が注がれた。
藤本が圧勝! 健在。
 前戦もカラレックと拳を交えた藤本が、ジャブからボディにコツコツと当てて早くもペースを握った。カラレックは大振りの右フックで会場を沸かせるが、藤本は冷静に対応。5回に上下に打ち分け失速させると6回開始早々にカラレックは自らしゃがみこみダウン。立ち上がったがボディにパンチを浴びて万事休すとなった。
試合後に総合格闘技との二刀流を希望
 控室に戻った藤本は、「パンチより相手のバッティングが効いた。ただ、今回は80ラウンドのスパーリングをしたし、しっかりと食べて試合に臨んだのでブランク前より動けたと思う。試合までの過程を再認識した」と冷静に振り返った。
 日本人初の世界ヘビー級王者を目指す藤本だが、「正式に手続きした上で、できるのであればボクシングと総合格闘技、両方のリングに上がるのが理想。両方やってきた自分が懸け橋になれたらと思う」ともうひとつの夢を口にした。
 藤本は、今年8月に日本プロボクシング協会が日本ボクシングコミッションの協力のもと、ヘビー級と女子選手に限って他格闘技との交流を検討する全国集会を開いたことを受けて二刀流を希望した。
ボディが効いた
 一方、最後は戦意喪失したカラレックは、「前回、戦った時よりやりやすかったが、ボディが効いてしまった。タイでは大きな選手がいないのでスパーリングが足りなかった」と肩を落とした。

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