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元日本ライトフライ級王者の久田哲也(ハラダ)は、去る10月1日に地元大阪のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)でWBA世界ライトフライ級王者の京口紘人(ワタナベ)に挑戦したが、判定で惜敗した。試合から20日後、久田がフライ級に階級を上げ、再び世界王座に再チャレンジすることをボクシングモバイルに明かした。
初の世界戦で緊張した
顔の腫れは引いたが、まだ顎あたりにあざを残してジムに現れた久田は、いつも通りの笑顔で復帰に至る胸中を語った。「試合を終えた日の夜、家に帰ってもなかなか寝れなくて、ついつい試合のビデオを見て“1人反省会”をしてしまったんです。そしたら『ここはこうすべきだった』とか、『もっとこうできた』というのがたくさん出てきて、結局眠れなかったんです」。
激闘の末の敗戦
「自分の中では46戦目であの大きな舞台に立てたこと、周りにいる方々のサポート、いろいろな感情の中、試合前の控え室で泣いてしまったのですが、今考えると、そうではなかったと思っていたが、あの舞台に立つことに『満足』というか『達成感』のようなものを感じてしまっていたのかもしれないです」と振り返る。その証拠に「2ラウンドで効かせることができた時に思わず右手を上げてしまっている場面でも、興奮がマックス過ぎたんだと思いました」と試合を振り返った。「冷静なつもりでしたけど」と、敗戦の悔しさをにじませる。
もう一度世界の舞台に立つ
日本王座防衛時から不安を口にしていた階級の壁にも悩みを抱えていた久田は、階級を上げ復帰を決意した。ジムや後援会関係者と面談した久田は「お金やいろいろ気にするな、まだまだ応援したる、もう一度がんばれ」と励まされたと笑顔で話した。また、長女からは「パパがもう一度世界チャンピオンを目指すのがうれしい、頑張って」と大きな援護射撃も受けたと、破顔一笑した。
フライ級で再挑戦
「フライ級に上げて1年間限定で復帰しようと思っています。2戦挟んで世界に再チャレンジ出来たら」と今後の抱負を語った久田。「予行演習は前の試合で終わりました。次は本当に勝つことだけに集中できる。がんばります」と、すでにジムワークをスタートし、来年の復帰戦に向けて再び厳しい道のりを歩み始めた久田をボクモバは応援する。