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日本スーパーバンタム級王者の久我勇作(28=ワタナベ)が21日、後楽園ホールで開催された「DANGAN227」のメインイベントで挑戦者で同級3位の藤原陽介(32=ドリーム)を迎えて初防衛戦を行った。今年5月に王座を奪還した久我が力を見せつけたのか、それとも2度目のタイトル挑戦の藤原が番狂わせを起こしたのか――。
久我が2度倒し圧倒
2度目の日本王座挑戦となる藤原が独特のタイミングからパンチを打ち込み先制攻撃を仕掛けるが、久我は距離を詰めると右から返しの左でダウンを先取。立ち上がってきた藤原に強烈な右フックをねじ込み2度目のダウンを奪った。ここも立ち上がった藤原だが、足元がふらつきレフェリーストップとなった。
長いラウンドをやりたかった
圧巻の内容で初防衛に成功した久我は、「相手が前に出てきたので早いラウンドで決まると思った。最初にダウンを奪った左は相手の顎先に入ったもの。様子を見ていたが、効いているのがわかったので仕留めにいった。短い時間だったがジャブをもらい反省している」と冷静に試合を振り返った。
海外でもやってみたい
次戦は挑戦者決定戦を勝ち上がった同級1位の古橋岳也(川崎新田)と来年のチャンピオンカーニバルで対戦することが濃厚。会見に同席した渡辺均会長は、「日本タイトルを防衛させつつ、海外での試合も考えていきたい」と青写真を描いた。
2度目のダウンは覚えていない
一方、力を出し切る間もなくキャンバスに沈んだ藤原は、「最後のダウンはまったく覚えていません。左フックだったんですか」と三浦利美会長に尋ね、気丈に前を向きながら「立ち上がりにジャブが入り、良いペースで行けると思っていたんですが…。パンチ力に差がありました」と久我の強さを称えた。
ナイスファイトと勅使河原
この試合を観戦したOPBF東洋太平洋同級王者の勅使河原弘晶(輪島功一S)は、「久我選手は落ち着いていて王者の風格がありました。藤原選手は打たれ脆いところがあるので、そこをコンパクトにパンチを当てて倒し、ナイスファイトでした!」を感想を口にした。