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[試合後会見]2019.9.17

次世代のエース桑原拓が世界ランカーと神経戦

 大橋ジムが期待を寄せる桑原拓(24)が17日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.69」のメインイベントに出場。51.0kg契約8回戦でWBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級13位のジョナサン・レフジョ(26=比)と対戦した。6戦目で初のメインイベンターに抜擢された桑原は、世界ランカーを相手にどのような試合を見せたのか――。
桑原がフルマークの判定勝ち
 桑原がスピードを活かした攻撃で先手を奪うとワンツーをヒットしサウスポーのレフジョを後退させた。3回はレフジョも桑原のパンチによく反応し右フックを好打。ならばと桑原は左ボディを決めて動きを止めにかかり、6回には高速コンビネーションでダウン寸前にまで追い込むが、レフジョもよく踏ん張った。7回終了間際、桑原は相手が入ってきたところに右を合わせてダウンを奪い、8回もKOを狙い攻撃の手を緩めなかった。
最後までKOを狙った
  初のメインイベンターをフルマークの判定勝ちで飾った桑原は、「正直、まだキャリアの浅い自分がメインを務めていいのかと重圧はあったが、中谷潤人選手(M.T)など強い選手とのスパーリングをしたおかげで自信をつけてリングに上がることができた」と安堵の表情を浮かべ、「コンビネーションの中に最後に決める時は、10の力で打って倒しにいけるようにしたい」と反省するのも忘れなかった。
フライ級で戦っていきたい
 7ラウンドが始まる前に「(KOしないと)このままでは尚弥(井上尚弥)のようにはなれないぞ」と発破をかけたという大橋秀行会長は、「あの展開なら7〜8ラウンドで倒さないと。軽量級だし人気が出ない」とダメ出し。それでも次戦は12月に予定されており、「来年には何かしらのタイトルに挑戦させたい」と青写真を描いた。
 世界ランク入りを濃厚とした桑原は、「世界ランカーに勝てたことは自信につながった。これからも強い相手と戦っていきたい」と前を見据えた。
相手はスピードがあった
 一方、敗れたレフジョは敗戦に肩を落とすも、「ジャブが非常に速く見なかった。ダウンはスリップだったが、もっとパンチがあれば彼は世界チャンピオンになる。とても良い選手だった」と笑顔で桑原を称え、「また日本に来たいが、次はミニマム級でやりたい」と注文した。
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