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[試合後談話]2019.8.27

技巧派サウスポーと2戦目のホープが激突

 日本同級15位の富施郁哉(21=ワタナベ)と石井渡士也(18=REBOOT)による日本ユース・バンタム級王座決定トーナメント準決勝が27日、後楽園ホールで開催された「DANGAN TRIGGER」のメインイベントで行われた。試合は開始から30秒も経たないうちに大きく動いた。
石井が負傷判定勝ち
 初回20秒で石井の左フックが当たりダウンをゲット。ダメージのない富施だが、石井のジャブ、右ストレートを浴びた。ペースを握った石井はボディ攻撃でポイントを加点。3回、富施は左目上をカットしたがラウンド終盤に左カウンターで応戦した。しかし5回、偶然のバッティングで今度は富施が右目上をカット。傷が深く負傷判定へと持ち込まれ、石井が4〜5ポイント差をつけて勝利した。
大事な試合で勝てて良かった
 決勝進出を決めるとともに、デビューからわずか2戦目で日本ランキング入りを濃厚とした石井は、「カウンターの右ボディを練習していたが誘いきれなかった。自分のリズムが作れず、スパーリング通りにはいかなかった」とまずは反省の弁を述べたが、「相手の内側に入ってジャブを入れることを心がけた。トップ選手とのスパーリングで細かな技術を学んで出すことができた。無敗の選手に勝つことができて良かった」と会心の勝利に頬を緩めた。
 決勝戦で対戦する石川とは過去にスパーリング経験があると語った石井は、「バチバチの打ち合いになると思う。8ラウンドまではいかない」とKO決着を約束した。
9戦目で初黒星を喫した富施
 一方、敗れた富施は「手応えのある左も入っていたが、思った以上に相手が強かった。ランキングを失うのは残念ですが、諦めずにまた上を目指します」と出直しを誓った。

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