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[会見]2019.8.26

井上尚弥「ドネアは一番戦いたかった」

 WBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)と5階級制覇王者でWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36=比/米)が5月に英国グラスゴーで行われたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級準決勝以来の再会をはたした。
 二人は26日に東京ドームホテルで開かれた会見に臨み、、11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで行われるビッグマッチ、WBSS決勝戦に向けて抱負を語った。
日本通で知られるドネアから歩み寄り握手
 会見の冒頭に自ら歩み寄り、井上と握手をかわしたドネアは、「この階級最強に成長したナオヤと決勝の舞台で戦えエキサイティングしている。サムライ、武士道精神といった日本の文化が私のファイトスタイルを形作っている。私に多くの影響を与える日本で戦えることが素晴らしいし、信じられない」と興奮気味に話し、日本への想いを込めた。
マネージャーのレイチェル夫人も同席
 また、試合に向け、「私の過去のビッグファイトと比べても大きな意味を持つ試合。隣に座るレイチェルに支えられ、数々の苦しみを乗り越えてここに辿りついたことはモチベーションになっている。当日は私の全てを発揮する。年齢のことも言われるが、それが間違いだと証明する。心の底から湧きあがるハート、私のなかに秘めているウォリアースピリッツを見せたい」と意気込んだ。
最大のキャリアになると井上
 これに井上は、「WBSSで一番戦いたかったドネアとの一戦は最大のキャリアになると自覚しているし、皆さんの大きな期待も自覚している。すべてのパフォーマンスを出しアリトロフィーを獲る」と誓った。
この先の景色も見ている
 また、ドネアに対しては、「高校時代からリスペクトし、手本にしてきた選手の一人。彼が培ったてきたキャリアを尊敬する」と称え、その上で「彼との戦いで気をつけないといけないことは分かっているし、自分がどう戦わないといけないかも分かっている」と話し、ドネア最大の武器である左フックを警戒。試合に向け「WBSSでインパクトのある試合をこなせているので、この試合もそうしたい。この先の景色も見据えている」と決意した。
健闘を誓いあった
 井上は9月から本格的なスパーリングを開始。走り込み合宿を行う予定で、ドネアも自身の限界を超えるためのキャンプに臨むと話した。
 ついに決まった生きた伝説同士の一戦。11月7日、さいたまスーパーアリーナで新たな歴史が刻まれる。

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