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WBA(世界ボクシング協会)ウェルター級正規王者マニー・パッキャオ(比)と同団体スーパー王者キース・サーマン(米)の王座統一戦が現地時間20日、米国・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された。日本では21日午前11時から「WOWOWエキサイトマッチ」で生中継され、先日WBA世界ミドル級王座に返り咲いた村田諒太(帝拳)がゲスト解説を務めた。
パッキャオが小差判定勝ち
試合は6階級制覇王者でサウスポーのパッキャオが、初回終盤に左ストレートから右を返しダウンを先取。8度防衛中の無敗の王者サーマンも勢いづくパッキャオを左フックを軸に攻めるが、40歳のパッキャオは全盛期を彷彿とさせる動きで序盤まではクリーンヒットを許さなかった。中盤から終盤にかけて拮抗した打ち合いが続くなか、10回にボディを効かされ腰を落したサーマンは、終盤に息を吹き返し、連続で右を好打する場面もあったが、決定機までは作れず2-1で判定負け。パッキャオがサーマンに初の土をつけ、王座統一と2度目の防衛に成功した。
今月12日の村田vsブラントU
放送終了後、取材に応じた村田は「パッキャオの判定勝ちと言っていたので予想が当たった。40歳になってインターバルでのメリハリ、年齢相応の戦い方ができていると思う。あそこで(10ラウンド)ボディショットを出すのが凄い」と話し、「33歳の自分がしんどいと思っちゃいけない」と刺激を受けていた。
村田が王座に返り咲いた
また、サーマンが得意とする左フックではなく右ストレートを、パッキャオが左ストレートよりも右フックをキーパンチにしたことを挙げ、「だからボクシングは面白い」と魅力をアピールした。
燃える試合がしたい
最後に体への試合のダメージもなく、すでに軽く動いていると明かした村田は、報道を通してロブ・ブラント(米)陣営がラバーマッチを希望していることについて、「決めるのは僕じゃない」とした上で、「自分の心が燃える、評価を上げるための試合がしたい。後戻りはもうしたくない」と話し、ワンランク上の相手としてサウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の名を挙げた。今週いっぱいは家族とゆっくり過ごし、来週から練習を再開する予定だ。