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[公開練習]2019.7.3

村田諒太、勝利の鍵はスタートダッシュ

 ベルト奪還を目指す前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が3日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。7月12日(木)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第1競技場)でWBA世界同級王者ロブ・ブラント(28=米)に挑戦する村田は、100人近くの報道陣にコンディションの良さをアピールした。
 試合はフジテレビ系列で午後8時から全国生放送される。
迷いのない練習ができている
 練習前の会見で浜田剛史代表は、「今回は調子の良い時期が長く、スパーリングで課題が見つかってもすぐに修正してくる。これは今までになかったこと。技術面、精神面で最高の状態に仕上がった。あとは12日の試合を待つだけ」と王座返り咲きに太鼓判を押した。
 村田も、「前回の試合は棒立ちになってしまい、顔を弾かれて印象が悪かった。今回は足腰をしっかりしてプレッシャーをかけて上下に打ち分けたい。KOでも判定でもいいので、最初から自分で流れを作りたい」と意気込んだ。
終始優勢に進めた
 村田は今回の試合に向けて130ラウンドの実戦練習を消化。明後日に打ち上げる。2ラウンドのミット打ちの後に13戦12勝(10KO)1敗1無効試合のアイザイア・スティバーン(22=米)と2ラウンドのスパーリングを披露した村田は、「試合まで残りわずかで疲れている」と語ったが、ジャブでプレスをかけて左ボディを好打。相手のジャブを浴びる場面もあったが、フィジカルの強さを活かしてコーナーに詰めてテンポの良い連打を浴びせた。攻撃のバリエーションが増えたのと手数の多さが印象的で、この試合に懸ける思いの強さをビシビシと感じた。
ネイト・ピピヒーン氏
 村田のスパーリングを見たブラント陣営のネイト・ピピヒーンアシスタントトレーナーは、「前回よりもパワーがあり調子が良さそうだ。元々持っている実力のレベルを上げてきて準備ができているのを感じた」と警戒。しかし、「今日のスパーリングを見る限り、手数が多かったが逆に言うとそれだけ隙が生まれるからパンチを当てられる。どんな対策をしてきても対応できる」と勝利に自信を示した。
スパーリングパートナーと記念撮影
 村田はスパーリングを終えた後も、ミット打ちを行うとその後はカルロス・リナレストレーナーが持つスティックミットをかわしパンチを打ち込む作業を繰り返していた。
必ず勝つ
 囲み会見に応じた村田は、「今度の試合は無理をしてでも前に出て打ちに行く。多少の被弾は覚悟して圧力をかける。12日は自分が勝ちます」とリベンジを約束した。
 充実した練習でブラント対策は万全でコンディションも良好だ。ホームでベルトを奪い返す準備は整ったようだ。

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