IBFライト級 ベルトラン体重オーバー

　米国・カリフォルニア州テメクラのピーチェンジ・リゾート&カジノで28日(日本時間29日)開催される、IBF(国際ボクシング連盟)ライト級タイトルマッチ。王者リチャード・コーメイ(ガーナ)vs挑戦者IBF同級2位レイムンド・ベルトラン(メキシコ)の前日計量が27日(日本時間28日)に行われた。そのメインとなるIBF世界タイトルマッチの前日計量で事件は起きた。

　ライト級リミットとなる61.2kgを王者コーメイは400g軽い60.8kgでしっかりとパス。しかし、対する挑戦者ベルトランは約1ポンド半となる1700gオーバーの61.9kgとなった。ベルトランは2時間後の再計量を拒否、試合は決行されるがベルトランが勝っても王座に就くことはなくなった。今年2月に岡田博喜(角海老宝石)とスーパーライト級で9回KO勝利、ライト級に戻ってきて世界再挑戦に挑むはずだった。ベルトランの体重オーバーは15年5月の粟生隆寛(帝拳)とのWBOライト級王座決定戦に続く2度目の失態となった。

　一方のコーメイは今年2月に王座決定戦でイッサ・チャニエフ(ロシア)を2回TKOで下し世界初栄冠するも、右拳を負傷し僅かにブランクを作った。しかし、この初防衛戦をクリアすれば8月31日(日本時間9月1日)に対戦合意した、WBAスーパー&WBO同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)vsロンドン五輪金メダリストのルーク・キャンベル(英国)の勝者との統一戦の可能性が再び浮上している。