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[一夜明け会見]2019.6.20

吉田実代「少しだけ自信がついた」

 WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級新王者の吉田実代(EBISUK'sBOX)が戴冠から一夜明けた20日、真新しいピンクのベルトを抱え都内のジムで会見を開いた。19日に千葉・幕張メッセイベントホールでWBOアジアパシフィック女子フライ級王者のケーシー・モートン(比/米)と空位のWBO王座を争った吉田は、終始攻めの姿勢を崩さず、ダウンこそ奪えなかったがほぼフルマークの判定勝ちを収め、令和初の女子世界王者に輝いた。
喜びの涙で祝福した実衣菜ちゃん
 戦うシングルマザーとして、試合後に4歳の長女・実衣菜(みいな)ちゃんをリングに上げ喜びを分かち合った吉田は、「試合に向け、(子供を実家に預け)一ヶ月半離れていたが、言葉使いや態度がお姉さんになっていて嬉しかった。今日の保育園でも私のことを自慢していた」と成長を喜び、「娘も頑張っていたと思う。しばらくは親子水入らず、どこでも連れて行ってあげたい。娘のリクエストは銭湯とカラオケなので今日にでも」と笑いを誘った。
LINEで300を超える祝福 反響もすごかった
 念願の世界タイトルを獲得したことについては、「自分を変えたいと思い始めた格闘技だが、みんなのサポートがなければチャンピオンにはなれなかった。ジムへの恩返しと人生のけじめをつけることができた。少しだけ自信もついたし、人としてボクサーとしても一皮向けた」と話し、ベルトの重さと責任を少しずつ実感していた。
よくやった、また頑張ろうと加山会長
 同席した加山利治会長も「ここまで日本、東洋太平洋と段階を踏み、このチャンスをよく活かしくれた。恩返しは十分にしてもらった」とジム初の世界王者誕生に感謝。今後については未定としながら、「吉田は誰とでもやるスタンス。まだまだ修正すべき点は多いが、伸び代は十分にある。また頑張ろう」と声をかけた。
感謝を忘れず精進する
 今回の試合に向け、女子5階級制覇王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)にスパーリングの協力を仰いだ。吉田いわく「毎回ストーカーのようにお願いしていた。藤岡さんからは合格点をもらい、『思い切り行け』とアドバイスももらった」とのこと。その藤岡が7月に2階級制覇王者の天海ツナミ(山木)とWBA女子世界フライ級王座防衛戦を予定し、「今度は私が力になる番。3日後からスパーをする」と全面協力を約束した。
 最後に格闘技人生11年で花開いた吉田は、「デビューしたての頃は本能で戦っていたが、最近は試合中でも考えて戦えるようになった。一戦一戦よくなってきていると思う。周囲への感謝を忘れず、誰もが認める強いチャンピオンになれるよう頑張りたい」と誓った。

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