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[公開練習]2019.6.15

井岡一翔「最後の試合になるかも」

 日本人男子初の4階級制覇を目指す井岡一翔(30=Reason大貴)が15日、4日後に迫ったWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王座決定戦に向け都内のジムで練習を公開し、「これが最後の試合になるかもしれない」と覚悟を示した。
 昨年のマカオに続く井岡の2戦連続の世界戦は19日(水)に千葉・幕張メッセイベントホールで行われ、TBS系列で夜9時から全国中継される。
中央はトレーナーのサラス氏
 井岡は先月から8週間に渡る米国ラスベガスでの合宿、さらに帰国後2週間の練習で、計120ラウンドのスパーリングを消化。練習前の会見では、大晦日のマカオ戦よりフィットしたスーパーフライ級のフィジカルに手応えを感じていた。
この日は軽めの練習で終わった
 対戦相手の同級1位アストン・パリクテ(28=比)は、井岡がマカオで敗れたドニー・ニエテス(比)と引き分けた実力者なだけに、井岡は「強いことは間違いないし、簡単な試合にはならない」と気を引き締め、「人生最後の試合になるかもしれない。マカオで負けてからいろんな想いが駆け巡ったが、やってきたことを信じて結果を出すだけ。4階級を達成し次の景色を見る」と決意した。
負けて学んだこともある。勝って強さを証明する
 また、先日都内で対面した元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーJr(42=米国)から「自分を信じろ、信じた者が勝つ」とエールを送られたことを明かし、「あれだけの人の言葉なだけにシンプルに響いた。会っただけで力がもらえた気がする。人間パワースポット」と報道陣の笑いを誘う一幕もあった。
髪を切ったのは気合の証し
 会見後はストレットとシャドーで体をほぐし、軽めに汗をかいた井岡。すべての準備が整い、これまで以上の気力と体力の充実を持って「ラストチャンス」と位置づけるリングに上がる。
 
農大の先輩、左:佐々木修平トレーナーもサポート
 これまで井岡の世界進出をサポートしてきたトレーナーのイスマエル・サラス氏は、今回の米国キャンプでは高地トレーニングを含めこれまでやってこなかった練習を追加したと説明し、フィジカルは仕上がったと太鼓判。「パリクテはトップのチャレンジャーだが、井岡は3階級制覇王者」。端から格が違うといったニュアンスで井岡の勝利を確信した。

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